9月3日、東京・有明アリーナで開催されたWBA世界スーパーライト級挑戦者決定12回戦。同級6位平岡アンディ(大橋)=23戦全勝(18KO)=選手と、同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)=25勝(23KO)4敗2分=の一戦は、平岡選手が9回2分58秒TKO勝ち。

サウスポー同士の強打者対決はジャブの差し合いでスタート。バロッソは平岡選手のジャブに左を合わせた。2回、バロッソは右フックを狙うが、平岡選手がジャブで距離を支配。3回、平岡選手のジャブにバロッソは左ストレートを合わせる。

4回、平岡選手はジャブを軸にアウトボクシングでバロッソをうまくコントロール。5回、バロッソの左ストレートに平岡選手は右フックをカウンター。6回、平岡選手はバロッソの左ストレートに右フックをひっかけダウンを奪う。7回、何とか突破口を開こうとするバロッソだが、平岡選手はうまく距離を支配。終了間際には右アッパーをヒット。

8回、バロッソの左ストレートで平岡選手は右目下をカット。9回、平岡選手の軽快な動きにバロッソは付いていけない。平岡選手は左オーバーハンドを決め、後退したバロッソに右アッパーを叩きこみダウンを奪う。何とか再開に応じたバロッソだが、平岡選手の追撃に追い込まれ左ストレートで2度目のダウン。ここもカウント9で立ったが、陣営は棄権の意思表示。平岡選手が見事な勝利で世界王座への挑戦権を獲得した。