WBA世界スーパーライト級挑戦者決定12回戦。同級6位平岡アンディ(大橋)=23戦全勝(18KO)=vs同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)=25勝(23KO)4敗2分=。9月3日、東京・有明アリーナ。大橋プロモーション興行。

平岡選手は実父ジャスティス・コジョ・トレーナーとのコンビで、世界王座挑戦権獲得を狙う。

41歳のバロッソも自信満々でリング登場。

キャリアハイの相手を迎えた平岡選手は、緊張とやる気が交錯する。

試合開始。

サウスポー同士の対戦。身長、リーチに勝る平岡選手はジャブを有効に使うアウトボクシングでスタート。

バロッソは平岡選手のジャブに左を合わせたが当たらない。

第6ラウンド、平岡選手は右フックでダウンを奪う。

8回、バロッソも何とか突破口を開こうと反撃の一打。左ストレートで平岡選手の右下をカット。

9回、平岡選手は左オーバーハンドを決め、後退したバロッソに右アッパーを叩きこみダウンを奪う。

再開後、平岡選手の左ストレートを受けたバロッソは再びキャンバスへ落下。

バロッソは何とか立ち上がったが、陣営はここで棄権の意思表示。TKOタイム9回2分58秒。

8回までのスコアも平岡選手が大きくリードしていた。

強打のバロッソを相手に見事な勝利を収めた平岡選手は、WBA世界王座への挑戦権を獲得。8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)3敗1分=を12回判定で破り王座を獲得したホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=は、11月にWBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=から対戦オファーがあったが、トレーナーのロバート・ガルシアは、「準備期間が足りない」として対戦を見送り、来年、クルスとの再戦が行われる。

平岡選手はその動向を見ながら待機する事になるが、大橋秀行会長は「アメリカに行く可能性もある」と、平岡選手の世界挑戦交渉に意欲を見せている。