WBCは世界フェザー級暫定王者ブランドン・フィゲロア(米)=25勝(19KO)1敗1分=を正規王者として正式に認定。正規王者だったレイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=は、休養王者となった。WBCは6月にバルガスとフィゲロアの対戦を指令していたが、試合は実現せず、フィゲロアは12月14日(日本時間15日)に米・テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催される、ジェルボンテ・デービスvsラモント・ローチをメインとする、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行に出場。

前WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者で同級2位にランクされる、スティーブン・フルトン(米)=22勝(8KO)1敗=を相手に防衛戦を行うことが決定している、

両者は2021年11月27日(日本時間28日)に米・ラスベガスのパークMGMで行われた、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦で対戦。WBO王者のフルトンが、WBC王者フィゲロアに116-112、116-112、114-114の2-0判定勝ちを収め王座統一に成功したが、フィゲロアは判定に納得がいかず、「あれは泥棒だ」と激怒していた。

フィゲロアは昨年3月4日(日本時間5日)に米・カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナで行われた、WBC世界フェザー級暫定王座決定戦で、マーク・マグサヨ(比)=26勝(17KO)2敗=を12回大差の判定で破り、暫定王座を獲得。

フルトンは9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、フェザー級転向第一戦をWBC世界同級5位、WBA7位、WBO13位にランクされていたカルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)3敗=と行い、10回スプリットの判定勝ちを収めたが、5回に右ストレートでダウンを奪われ、KO負け寸前のピンチに陥り、8回にも左フック、右ストレートを受け、足元をグラつかせるなど、フェザー級転向初戦は厳しい戦いだった。

昨年7月25日に東京・有明アリーナで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手に8回TKOで敗れ世界王座から陥落したフルトンが勝てば2階級制覇達成となるが、井上戦、カストロと、2戦連続でダウンしている点が気にかかる。

フェザー級ではフィゲロアに分がありそうに感じるが、果たしてどうか。正規王座戦となった事で、井上選手の将来的なターゲトとしても、気になる一戦となり、大いに注目です。