WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=は、12月14日(日本時間15日)に米・テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗1分=の挑戦を受ける事になっていたが、同日の、Prime Video PPV放映のプレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行は、延期が決定。会場の問題と伝えられている。
試合は来年1月に再スケジュールされる予定となっているが、デービスは11月7日に迎える30歳の誕生日を日本で迎える事を計画。2020年に米・ボルチモアで起こしたひき逃げ事件により執行猶予中であるデービスは、11月6日から14日までの日本旅行の許可を裁判官に求めたが、あっけなく却下された。
デービスは今夏行われたパリ五輪へ、チーム・USAのサポートとして参加、旅行できた事に感謝の気持ちを表し、その後も、保護観察のすべての特別条件を完了し、遵守している事を挙げ、「旅行の目的は、日本文化を体験し、学ぶことです」として、期待を持って裁判官の決定を待った。
「日本での滞在中は、東京最古の宗教施設である浅草寺を訪れ、明治神宮を参拝し、日本中で最も賑やかな交差点のひとつである渋谷交差点を体験し、広島を訪れ、単純に日本文化とその素晴らしい食べ物について学び、体験したいと考えています」
しかし、ボルチモア巡回区のアルシア・M・ハンディ判事は、説明もなくデービスの申請を却下。デービスが東京へ行くという事で、米国のボクシングファンは、何かがあるのではと期待していたが、それもむなしいものとなった。
2024年のデービスは6月15日(日本時間16日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた、約1年2ヶ月ぶりの復帰戦で、フランク・マーティン(米)=18勝(12KO)1敗=に8回KO勝ちを収めた一試合だけで終わった。
延期された1階級下のWBA王者ローチとの防衛戦は、来年1月にセットされる事になりそうだが、このカードはファンの興味をそそっておらず、関心はいま一つ。PBCはアンダーカードに力を入れる事になる。