5/17 WBCスーパーウェルター級1位ボハチュクvs元世界ランカー、フォックス 360プロモーション興行

WBC世界スーパーウェルター級1位セルヒイ・ボハチュク(ウクライナ・米在住)=25勝(24KO)2敗=の次戦は、5月17日(日本時間18日)に米・カリフォルニア州コマースのザ・コマース・カジノ&ホテルで開催される、360プロモーション興行のメインイベントで、元世界ランカーのマイカル・フォックス(米)=24勝(5KO)4敗=を相手に行われる。

WBC世界同級暫定王座を保持していたボハチュクは、昨年8月10日(日本時間11日)に米・ラスベガスで行われた初防衛戦で、バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=に12回判定(112-114、112-114、113-113)で敗れ暫定王座から陥落。しかし、試合は大接戦でボハチュクの勝利を推す声も多かった。

12月21日(日本時間22日)にサウジアラビア・リヤドで決まった再起戦は、テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=に12回僅差の判定で敗れたばかりの、イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)2敗1分=と対戦する事が決まったが、試合の11日前にマドリモフは急性気管支炎を理由に出場を辞退。

ボハチュクの新しい対戦相手にはWBC世界同級23位にランクされていたイシュマエル・デイヴィス(英)=13勝(6KO)2敗=が選ばれ、WBC世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦として行われた試合は、2回に先制のダウンを奪ったボハチュクが一方的にデイヴィスを押し込み、6回終了TKO勝ちを収めている。

29歳の長身サウスポー、フォックスは、2021年8月7日(日本時間8日)に米・ミネソタ州ミネアポリスのザ・アーモリーで行われた、WBA世界ウェルター級暫定王座決定戦で、ガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)=6勝(5KO)1敗1分=に12回判定負けを喫したが、この判定(117-110、115-112、114-113)は大いに物議を醸し、試合後は大混乱。

WBAは王座を空位としたうえで、直ちに再戦を指令。そして、試合を管轄したミネソタ州コミッションには、この試合をノーコンテストにするよう要請。判定問題では、117-110とスコアしたグロリア・マルティネス・リゾ(米)=リカルド・リゾ夫人=氏が、SNS上で人種差別的な発言を複数していた事が発覚。これを受け、ヒルベルト・ヘスス・メンドサWBA会長は「彼女の判定は間違っていた」と発言。リゾ氏を6ヶ月間の活動停止としている。

しかし、再戦は行われず、ブランクを作ったフォックスは2022年10月8日(日本時間9日)に米・カリフォルニア州カーソンで、エギジウス・カヴァリアウスカス(リトアニア)=24勝(19KO)2敗1分=と対戦。第3ラウンドに2度のダウンを奪われ判定負け。その後も試合に恵まれず、昨年7月に1年9ヶ月ぶりにリング復帰を果たし、2勝を挙げている。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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