18戦全勝ザンダー・ザヤスvs元王者パトリック・テイシェイラ 「結果」 11戦全勝ブルース・キャリントンvsブラヤン・デ・グラシア / トップランク興行

6月8日(日本時間9日)、米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催された、トップランク興行のメインイベント。NABF&NABOスーパーウェルター級王者でWBO世界同級5位、WBC7位、IBF13位にランクされるザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=18戦全勝(12KO)=に、元WBO世界同級王者でWBO8位のパトリック・テイシェイラ(ブラジル)=34勝(25KO)4敗=が挑んだ一戦は、ザヤスが判定勝ち。スコアは100-90、100-90、99-91。

キャリア初のサウスポーとの対戦となったザヤスは、序盤からテイシェイラを圧倒。KOを狙い攻勢をかけたが、テイシェイラはしつこく喰い下がりダウンを拒否。21歳のザヤスは、19戦目にして初めて10ラウンド終了ゴングを聞く事になった。

33歳のテイシェイラは2021年2月にブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)=17勝(12KO)1敗2分=に12回判定で敗れ世界王座を失った試合以降3連敗と低迷したが、その後、母国ブラジルで3連勝。この試合に勝ち、再度トップ戦線への浮上を狙ったがかなわず。しかし、元王者の意地は見せた。

セミファイナル。地元ニューヨーク出身のWBOインターコンチネンタル&IBFインターナショナル&NABF・フェザー級王者でWBO世界同級5位、WBC7位のブルース・キャリントン(米)=11戦全勝(7KO)=と、ブラヤン・デ・グラシア(パナマ)=29勝(25KO)3敗1分=の10回戦は、キャリントンが第8ラウンド2分56秒TKO勝ち。

エンリケ・ビバス(メキシコ)がビザの発給を受けられず、代役としてリングに上がったグラシアに対し、キャリントンは強打を警戒しつつもスピードの違いを見せペースを握り、5回には右フックでダウンを奪う。鼻から出血したグラシアは、7回終了間際、キャリントンの左フックから右ストレート、さらに右の追い打ちを受け、ロープの間に上体を突っ込ませ、再び8カウントを聞いた。

迎えた第8ラウンド、ダメージを蓄積させ後退するグラシアを追ったキャリントンは、左右フックから右アッパー、左ボディを突きさし、さらに連打。ロープを背に動けないグラシアを見かねたエリック・ダリ(米)主審は試合をストップ。快勝したキャリントンは、試合後、リングサイドで観戦していた井上尚弥(大橋)選手に頭を下げ退場した。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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