3月1日(日本時間2日)、米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。WBA世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦。同級2位ヨエニス・テレス(キューバ)=9戦全勝(7KO)=と、元IBF世界同級&WBAスーパー王者で同級11位のジュリアン・ウィリアムズ(米)=29勝(17KO)4敗1分=の一戦は、テレスが判定勝ち。
ジャブの差し合いでスタートした試合は、2回に入るとテレスがプレスを掛け前進し、ワン・ツーをヒット。ウィリアムズは足を使い動きながらジャブを放つが、守勢に回る。3回、ジャブからワン・ツーでウィリアムズに迫るテレスは、左右ボディから右アッパーをヒット。ウィリアムズは左瞼をカット。
4回、テレスは前進。ウィリアムズはサークリングしながらジャブを放つが、テレスは止まらず、ワン・ツーから左ボディ。5回、ウィリアムズの足は止まらず、左右に動きジャブを伸ばす。追うテレスも攻めずらい。6回、テレスはジャブ、ワン・ツーで追い左ボディ。守勢のウィリアムズは動いてジャブ。
7回、テレスは左フックをヒット。ウィリアムズは下りならジャブを放つが消極的。8回、出てこないウィリアムズを追うテレスだが、なかなか突破口を開けない。9回、テレスはギアを上げジャブ、ワン・ツーでウィリアムズに迫り、左ボディから右アッパー。ウィリアムズは接近戦で右フックをカウンター。
10回、ジャブで追うテレスは、ロープを背にするウィリアムズに左アッパーを突き上げ、右ストレート。11回、徹底的に距離を取るウィリアムズは、ワン・ツーから左ボディ、右アッパー。しかし、後手に回ってのパンチで効果は薄い。攻撃的なテレスのパワーブローが上回る。
最終ラウンド、顔面の腫れが目立つウィリアムズは最後までテレスの攻撃に対し、ディフェンス第一のボクシング。テレスの攻勢が試合を支配したまま試合終了ゴング。スコアは119-109、118-110、117-111。24歳のテレスが暫定王座を獲得。34歳のウィリアムズは決定打こそ貰わなかったが、あまりに消極的過ぎた。
ミドル級10回戦。元IBF世界同級&WBAスーパー王者ジャレット・ハード(米)=25勝(17KO)3敗1分=と、ヨハン・ゴンザレス(ベネズエラ)=34勝(33KO)4敗=の一戦は、ゴンザレスが判定勝ち。スコアは98-92、96-94ゴンザレスと、96-94ハードのスプリット。
敗れたハードはリング上で引退を表明。ジュリアン・ウィリアムズ(米)に敗れ、世界王座から陥落して約6年。34歳のハードは、「俺はここで存在感を示すつもりだ。かつて統一王者だった理由を証明するよ」と語っていたが、「もし今回勝てなかったら、それで俺のキャリアは終わりだ」とも話していた。
4月5日(日本時間6日)、米・…
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