33戦全敗31KO負ヨハンゲル・ロメロ / 57戦全敗ゲンナジー・クライエフスキー

9月2日(日本時間3日)にベネズエラの首都カラカスで行われた興行に組み込まれていた、33戦全敗、31KO負けのヨハンゲル・ロメロ(ベネズエラ)と、ルイス・ミラン(ベネズエラ)=24勝(18KO)6敗=の8回戦は、どうやら行われなかった模様。何しろロメロはベネズエラ・コミッションから無期限の停止処分を喰らっているのだから当然と言えば当然なのだが、両選手は前日計量でロメロ57・1キロ、ミラン57・3キロが計測されていた。

ロメロは2015年5月のデビューから9連続KO負け。しかし、キャリア7ヶ月、0勝13敗(12KO負)のレコードでベネズエラ・スーパーバンタム級王座決定10回戦に出場した経験もある。しかし、その後も負け続け、今度のミラン戦は11連続KO負け中、約1年4ヶ月ぶりの試合となるはずだった。

中南米、英国などでは徹底的に噛ませとカードを組み、スター選手を輩出するのは昔からのスタイル。この日のベネズエラの同日興行では、14戦全勝(14KO)のレコードを持つアレハンドロ・オルティス(ベネズエラ)が、スーパーウェルター級8回戦でホセ・リバス(ベネズエラ)=1勝(1KO)4敗1分=と対戦。当然のように初回2分56秒TKO勝ちしている。

英国では9月2日(日本時間3日)、57戦全敗(7KO負)のゲンナジー・クライエフスキー(リトアニア・英在住)が、ロンドンのヨーク・ホールで行われたスーパーミドル級4回戦で、バルラージ・カーラ(英)=4勝無敗1分=に判定負け。しかし、10月14日(日本時間15日)にはもう次の試合が決まっている。一体どれだけ負け続けるのか、それとも噛む日がやって来るのか、気になる存在であります。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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