2月16日(日本時間17日)、メキシコ・オアハカで開催された、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ。前王者で同級7位のシベナティ・ノンティンガ(南ア)=12勝(9KO)1敗=が、王者エイドリアン・クリエル(メキシコ)=24勝(5KO)4敗1分=に挑んだ、ダイレクトリマッチは、ノンティンガが10回TKO勝ち。

ノンティンガはガードをがっちり固め前傾姿勢でクリエルに対峙。初回から頭をつけ合った打撃戦となったが、クリエルの左ボディ、右アッパーが上回る。2回も接近戦。クリエルの左ボディ、右アッパーが有効でノンティンガは鼻から出血。3回、クリエルに押し込まれたノンティンガは、ロープを背に左ボディ、右アッパーを喰い苦戦。

4回以降も頭をつけ合った展開が続いたが、ノンティンガは腰が引け、時折放つ右アッパーも効果は薄い。7回、ノンティンガはバッティングで減点1。8回、ノンティンガの右ストレートがようやくヒット。9回、開始と共に出たクリエルだが、ノンティンガの頭を嫌がり注意力がそがれたそぶりを見せる。そして終了間際、ノンティンガの左フックでグラリ。ダウン寸前のピンチだったがゴングに救われた。

続く10回、不用意に前に出たクリエルにノンティンガの左フックがカウンターでヒット。ロープ際によろけたクリエルにノンティンガはここぞとばかりにラッシュ。クリエルにスタンディングカウントが数えられた。再開後、クリエルは動けず、ノンティンガの連打に無防備でさらされると、主審は試合をストップ。一瞬の隙を付いた見事な逆転劇となった。

両者は昨年11月4日(日本時間5日)にモナコ・モンテカルロで対戦し、クリエルが右オーバーハンド一発で、第2ラウンド1分9秒KO勝ち。衝撃的なKO劇で王座奪取に成功していた。