IBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦。同級3位(1、2位は空位)アルジ・コルテス(メキシコ)=27勝(11KO)4敗2分=と、同級4位アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=の一戦は、最初、7月19日(日本時間20日)にメキシコ・モンテレイ開催が伝えられていたが、直前になり8月9日(日本時間10日)、メキシコ・ドゥランゴ開催へと変更。

それからさらに8月15日(日本時間16日)に延期され、すぐにまた16日(日本時間17日)開催に変更された。既にメキシコに滞在しコンディションを整えていたモロニー陣営はこれを受け入れたが、今日になり試合をプロモートするサンフェル・プロモーションは、試合開催地をドゥランゴから500マイル以上離れたメキシコシティに変更する事を通告。

これに激怒したモロニーは、試合会場変更を拒否。コルテスとの対戦を断り帰国の途に就いた。挑戦者決定戦が消滅したコルテスは、同日メキシコシティで、バイロン・ロドリゲス(コロンビア)=11勝(KO)3敗=と対戦する事が、手回し良く発表されている。

Argi Cortes vs. Bairon Rodríguez

34歳の元WBA王者モロニーは、昨年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われた、WBC世界スーパーフライ級暫定王座決定戦で、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)=43勝(22KO)5敗1分=にスプリットの判定で敗れた後、リング上で引退を声明。

その後、引退を撤回したモロニーは昨年12月15日にオーストラリア・メルボロンでジャクラウット・マジュンゲン(タイ)=49勝(28KO)7敗2分=を3回KOで破り再起。IBFから指令されたコルテスとの挑戦者決定戦に勝ち、世界王座返り咲きのチャンス獲得にやる気を見せていた。

日本ではとても考えられないような出来事で直前中止となった挑戦者決定戦。今後、IBFがどのような裁定を降すのかが、注目されます。