マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、IBF世界ライト級3位アンディ・クルス(キューバ)=5戦全勝(2KO)=が、IBF世界同級挑戦者決定戦へ出場する事を明らかにした。対戦相手は同級6位三代大訓(横浜光)=17勝(6KO)1敗1分=選手で、試合は6月または7月に米国で開催されるマッチルーム・ボクシング興行に組みこまれる方向で交渉が進んでいる。
IBF世界同級は王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=18勝(12KO)3敗=が、昨年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われた王座決定戦で、ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=22勝(10KO)3敗=を11回2分49秒TKOで破り王者となったが、「家族との時間をもっと過ごす為」に2024年の活動休止を宣言して以来リングから遠ざかり、具体的復帰プランは伝えられていない。

IBFは暫定王座決定戦を行う事を決定し、5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで、同級2位(1位は空位)にランクされるザウル・アブドゥラエフ(ロシア)=20勝(12KO)1敗=と、同級4位のレイモンド・ムラタラ(米)=22戦全勝(17KO)=による暫定王座決定戦の開催が決っている。
東京五輪ライト級金メダリストのクルスは、マッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結し、2023年7月15日(日本時間16日)に米・ミシガン州デトロイトで、ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)=35勝(21KO)8敗3分=を10回判定で破りプロデビュー。初戦でIBFインターナショナル・ライト級王座を獲得。
2戦目以降も危なげなく勝利を重ね、1月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスのザ・コスモポリタン、ザ・チェルシーで行われた最新試合では、WBA世界同級12位のオマール・サルシド(メキシコ)=20勝(14KO)2敗=を、10回大差の判定で破っている。
その後、クルスは同じくエディ・ハーンによりプロモートされる、WBA世界同級4位マキシ・ヒューズ(英)=28勝(6KO)7敗2分=との、WBA世界同級暫定王座決定戦の開催が噂されていたが、これはなくなりIBF王座へ狙いを定めた。ヒューズは5月23日(日本時間24日)に英・ドンカスターのエコパワー スタジアムで、WBO世界スーパーフェザー級11位アーチー・シャープ(英)=25勝(9KO)1敗=との対戦が決定。
三代選手は3月に「次のステップ」に向かうため、保持していた日本タイトルを返上。「2025年は勝負の年にしたい」と話していた三代選手にとっては、念願の世界王座挑戦の権利を手に入れる為の大勝負となる。正式決定が待たれます。