WBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニー(米)=31戦全勝(15KO)=に、元WBC世界ライト級暫定王者で同級6位にランクされるライアン・ガルシア(米)=24勝(20KO)1敗=が挑むタイトル戦が、4月20日(日本時間21日)に米・ラスベガス(会場未定)で開催される事が決定。試合はゴールデン・ボーイ・プロモーションとマッチルーム・ボクシングの共催となり、DAZN・PPVで放映される。
25歳のライバル同士の対戦がついに実現。現在、フリーエージェントの立場にあり、自らヘイニー・プロモーションを主宰するヘイニーは、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンと親密な関係にあり、昨年12月9日(日本時間10日)に米・カリフォルニア州サンフランシスコで行われた、レジス・プログレイス(米)=29勝(24KO)2敗=戦もハーンと組み行われた。
ガルシアと裁判沙汰になっているオスカー・デラホーヤは、同じDAZNを配信媒体とするハーンとは相反する関係にあり、今度も「ヘイニーとハーンは何の関係もない」とのコメントを発していたが、ハーンは冷静に対応。ヘイニーが次戦のオファーを受ければ、それに同調する権利がある事を示唆し、デラホーヤとは距離があるガルシアから、「ヘイニーと戦いたい」というメッセージを受けた事を明かしていた。
ヘイニーも対戦交渉が進む中、デラホーヤから正式オファーが本当に来るのか不安な時間を過ごし、「私の時間を浪費するのはやめてほしい」とメッセージを発信。ガルシアはヘイニーの実父であり、マネジャー&トレーナーのビルと、デラホーヤが揉める事を懸念していたが、DAZNがこの試合の実現を望んでいる事もあり、短時間で正式決定に至った。
予想はヘイニー有利と見られているが、初のメジャータイトル挑戦となるガルシアも、ここを勝たなければビッグスターへの道は遠ざかる。楽しみな一戦です。