2月14日(日本時間15日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催された、トップランク興行に出場したばかりの、WBC世界ライト級10位、WBO13位アブドゥラ・メイスン(米)=17戦全勝(15KO)=が、4月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスのパームズ・カジノ・リゾートで開催されるトップランク興行に出場。元世界ランカーのジョバンニ・カブレラ(米)=22勝(7KO)2敗=と対戦する。

トップランク期待の新星、20歳のメイスンは2月14日(日本時間15日)の試合で、マヌエル・ハイメス(米)=16勝(11KO)3敗1分=を一方的に打ち込み4回KO勝ち。これまでKO負けのないハイメスを見事に倒したメイスンは、これで7連続KOとますます勢いに乗っているが、カブレラとの戦いは大事なステップアップ戦となる。

カブレラは2023年7月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのT・モバイル・アリーナで、前WBA世界スーパーライト級王者イサック・”ピット・ブル”・クルス(メキシコ)=27勝(18KO)2敗1分=と対戦。”ピット・ブル”のインファイトと最後まで渡り合い、114‐113、113-114、112-115のスプリット判定で敗れたが、予想外の大善戦を見せ注目された。

昨年7月6日(日本時間7日)には、米カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のメインイベントで、現WBC世界ライト級暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=32戦全勝(27KO)=と対戦。番狂わせへの自信を見せていたが、セペダの強打の前に3回KO負けを喫し、上位進出はならなかった。

長身サウスポー同士の対戦。20歳の新鋭メイソンが、30歳のベテラン、カブレラをどう突破するのか、内容が問われる一戦となる。

同日のメインイベントでは、東京五輪スーパーヘビー級銀メダリストのリチャード・トーレスJr(米)=12戦全勝(11KO)=が、初の10回戦でグイド・ヴィアネッロ(イタリア)=13勝(11KO)2敗1分=と対戦。こちらもステップアップ戦となる。

ヴィアネッロは昨年4月13日(日本時間14日)に米・テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターで、IBF世界ヘビー級6位、WBC7位、WBO10位にランクされるエフェ・アジャグバ(ナイジェリア)=20勝(14KO)1敗=の保持するWBCシルバー・ヘビー級王座に挑戦。予想を覆す大善戦の末にスプリット判定で敗れ、王座奪取はならなかった。

しかし、昨年8月17日(日本時間18日)にカナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで行われた再起戦で、WBC世界ヘビー級11位、IBF15位にランクされていたアルスランベク・マフムドフ(ロシア・カナダ在住)=19勝(18KO)2敗=に8回TKO勝ちを収めており、トーレスJrも油断はできない。

アンダーカードにはWBC世界スーパーライト級4位、WBO8位、IBF9位リンドルフォ・デルガド(メキシコ)=22戦全勝(16KO)=が出場。IBF世界同級7位、WBC、WBO14位エルビス・ロドリゲス(ドミニカ)=17勝(13KO)1敗1分=とグローブを交える。