10月12日(日本時間13日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、”リヤド・シーズン”のメインカード。WBC、WBO、IBF世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=20戦全勝(20KO)=と、WBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)=23戦全勝(12KO)=による4団体王座統一戦は、べテルビエフが12回判定勝ち。スコアはパヴェウ・カルディニ(ポーランド)116-112、グレン・フェルドマン(米)115-113、マヌエル・オリバー・パロモ(スペイン)114-114の2-0。

ジャブの付き合いでスタートした試合は、ビボルがジャブからフックに繋げ好スタート。しかし、頑強なべテルビエフは前に出る。ジャブを中心に軽快な動きで試合をリードしたビボルだったが、中盤あたりからべテルビエフのプレスの前に動きが落ち始める。

8回は両者互いに譲らず好打を応酬。9回はビボルが左フックを決め優勢。終盤戦に勝負は元込まれたが、10回以降、べテルビエフは重い右ストレートを武器にビボルを追い上げ試合終了ゴング。技術戦となった試合を制した。試合後、両選手は共に健闘を称え合い、敗者ビボルも勝者べテルビエフを祝福。しかし、「もっとよくできたはずだ」と、悔しさをにじませ、雪辱の意思を顕わにしている。

IBF世界クルーザー級タイトルマッチ。王者ジェイ・オペタイア(豪)=25戦全勝(19KO)=に、同級10位ジャック・マッシー(英)=22勝(12KO)2敗=が挑んだ一戦は、オペタイアが6回2分TKO勝ち。サウスポーのオペタイアが、マッシーに付け入る隙を与えず初回からラウンドを支配。第6ラウンド、オペタイアの猛攻にさらされたマッシー陣営は、白いタオルを投げ入れストップを要請。一方的展開の試合に終止符が打たれた。

2度目の防衛に成功したオペタイアは、2025年1月20日(日本時間21日)までに同級1位フセイン・シンカラ(ドイツ・トルコ在住)=22戦全勝(18KO)=と対戦する事を義務付けられている。

IBO世界ミドル級王座決定戦。WBC世界同級3位、IBF5位、WBA7位クリス・ユーバンクJr(英)=33勝(24KO)3敗と、元世界挑戦者カミル・セレメタ(ポーランド)=25勝(8KO)2敗2分=の一戦は、ユーバンクJrが7回1分50秒KO勝ち。初回からダウンを奪ったユーバンクJrは、6回にも倒すと、第7ラウンド、ボディ連打で2度のダウンを追加しセレメタをストップ。力の違いを見せつけた。

試合後ユーバンクJrは次戦で、ライバルのWBA&WBC世界ウェルター級2位コナー・ベン(英)=23戦全勝(14KO)=と対戦する事が明らかになっている。

WBC女子世界フェザー級王座統一戦。王者スカイ・ニコルソン(オーストラリア)=11戦全勝(1KO)=と、暫定王者レイヴン・チャップマン(英)=9戦全勝(2KO)=の一戦は、ニコルソンが判定勝ちで王座tプ一に成功。スコアは99-91、98-92、98-92。

WBC、WBO世界ヘビー級8位、IBF12位ファビオ・ウォードリー(英)=17勝(16KO)無敗1分=と、フレイザー・クラーク(英)=8勝(6KO)無敗1分=のBBBofC(英国ボクシング管理委員会)王座を賭けた12回戦は、初回、ウォードリーが豪快な右オーバーハンドを叩き込みダウンを奪い、2分28秒TKO勝ち。今年3月31日(日本時間4月1日)に引き分けて以来のダイレクトリマッチに勝利。