タイソン・フューリーvsオレクサンドル・ウシク 「結果」 4団体統一世界ヘビー級戦

5月18日(日本時間19日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、世界ヘビー級4団体王座統一戦。WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)無敗1分=と、IBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=の一戦は、ウシクが判定勝ち。スコアは115‐112、114‐113ウシクと、114‐113フューリーのスプリット。

ついに実現したドリームマッチ。初回、体格で上回るフューリーは左ジャブを飛ばす、ガードを高く上げ、追うサウスポーのウシクは左ストレートをボディに伸ばす。ラウンド終盤、ウシクの左ストレートがヒット。2回、ウシクは左ボディストレートで飛び込み、右フック。フューリーはジャブから右アッパーでボディを狙う。

3回、フューリーはジャブから右ストレート。ウシクは飛び込んで左ストレートを決める。4回、前進するウシクにフューリーは右アッパーを合わせ、左フック、右ストレート。5回、フューリーはウシクの前進を右ストレートで止め、右ボディアッパー。

6回、フューリーが空間を支配しだした。右アッパーをボディ、アゴと打ち分け、左フック、右ストレート。右アッパーを顎に受けたウシクは後退。ウシクは右目上をカット。7回、ウシクは左ストレートで前に出るが、フューリーは右アッパー、左ボディを打ち込む。

8回、ウシクが出る。左ストレートを打ち込み、右フック。フューリーは右アッパーを放つが、ウシクのラウンド。フューリーは鼻から出血。9回、フューリーはジャブを伸ばし、右アッパーでプレスを掛ける。しかし、ウシクは勇敢に飛び込み左ストレート。残り30秒ウシクの左ストレートでフューリーはグラリ。追撃の左を2度、3度と喰らったフューリーはコーナーにもたれかかるようにダウン。大ピンチだったが、すぐに終了ゴング。

10回、追うウシクだが、フューリーもディフェンスを固め、立て直しを図る。11回、フューリーはジャブから右アッパー。しかし、ウシクは左ストレートを決める。最終ラウンド、ウシクの左ストレート、右フック。フューリーの右ストレート、アッパーが危険なタイミングで交錯する中、試合終了。ウシクのスピードは最後まで衰えず、勇敢に戦い抜き、4団体王座統一に成功した。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

This website uses cookies.