WBA世界クルーザー級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=46勝(30KO)1敗=と、元WBA、IBF王者で同級1位のユニエル・ドルティコス(キューバ)=27勝(25KO)2敗=による指名戦は、対戦交渉が進展せず、WBAは両陣営に入札の開催を通知。入札は8月27日(日本時間28日)に米・テキサス州ヒューストンのWBAオフィスで行われる。最低落札価格は20万ドル(約2950万円)で、ファイトマネーの分配はラミレス75%、ドルティコス25%となる。

ラミレスは3月30日(日本時間31日)に米・カリフォルニア州イングルウッドのユーチューブ・シアターで行われた、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行で、アルセン・グラミリアン(フランス)=27勝(18KO)1敗=を12回判定で破り王座を獲得したが、初防衛戦は120日以内にドルティコスと対戦する事を義務付けられていた。

38歳のドルティコスは、6月7日(日本時間8日)に米・フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハード・ロック・ホテル&カジノで開催された、ドン・キング・プロダクション興行に出場。約1年7ヶ月ぶりのリングで、アラン・カンパ(メキシコ)=19勝(13KO)10敗=に、初回僅か60秒でKO勝ちを収めている。

ラミレスはグラミリアン戦で40万ドル(約5900万円)の報酬を得ており、順当ならゴールデン・ボーイ・プロモーションが興行権を落札すると思われるが、ドン・キングがなりふり構わぬ金額を提示する可能性も無きにしも非ずで、入札の行方が注目される。

同日は世界ブリッジャー級王者ムスリム・ガジマジエフ(ロシア)=4戦全勝(3KO)=と、同級2位(1位は空位)レオン・ハース(ドイツ)=22勝(13KO)5敗1分1NC=による指名戦の入札も行われる。こちらも落札価格に注目。