8/9 IBF世界フライ級王座決定戦 アンヘル・アヤラvsデーブ・アポリナリオ / フリオ・セサール・マルティネス ドーピング検査陽性

ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=19戦全勝(12KO)=の返上により空位となった、IBF世界フライ級王座決定戦。同級1位アンヘル・アヤラ(メキシコ)=17戦全勝(7KO)=と、同級3位(2位は空位)デーブ・アポリナリオ(フィリピン)=20戦全勝(14KO)=の一戦は、8月9日(日本時間10日)にメキシコシティで開催。この試合の興行権は入札により、アヤラ擁するサンフェル・プロモーションが獲得していた。

23歳のアヤラは昨年10月14日(日本時間15日)にメキシコ・メリダで行われた挑戦者決定戦で、元IBF世界ライトフライ級王者フェリックス・アルバラード=40勝(35KO)4敗=に12回判定勝ち。初回のダウンを挽回しての勝利だったが、ジャッジ3者が揃って114-113とスコアする苦戦だった。25歳のサウスポー、アポリナリオは大橋ジムと契約。昨年8月に日本デビューを果たしている。

フリオ・セサール・マルティネス ドーピング検査陽性

WBC世界フライ級王座を返上した、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)=21勝(15KO)2敗2NC=は、3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)=18勝(12KO)1敗1分=との防衛戦で、114-112、114-112、113-113の際どい判定で勝利したが、試合後のドーピング検査でネバダ州コミッションにより採取されたサンプルから、S5利尿剤とその他のマスキング剤が検出された事が明らかになった。

ネバダ州コミッションはマルティネスに対し試合出場禁止処分を科し、その後の調査結果を待つ事になったが、その間、ABC(ボクシング・コミッション・コンバティブ・スポーツ協会)傘下にある、米国内各州コミッションが認定する試合出場は認められない。また、コルドバ戦でのマルティネスの勝利は、ノーコンテストに変更される可能性がある。

S5利尿剤やその他のマスキング剤は、体液を変化させ、事実上、体重減少を補助するもので、「ドーピング検査の結果を改ざんする 」ために使用され、これらの物質は競技内外を問わずWADAによって禁止されている。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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