WBA世界フェザー級1位ミルコ・クエロ(アルゼンチン)=14戦全勝(11KO)=と、ノーランクのセルヒオ・リオス(メキシコ)=19戦全勝(7KO)=によるWBA世界同級暫定王座決定戦が、8月2日(日本時間3日)にリビア・ベンガジで開催が予定されている。

当初、クエロは同級8位オマール・トリニダード(米)=19勝(13KO)1敗1分=との対戦が伝えられていたが、これは頓挫。ようやく見つけ出されたのが、無敗レコードを持つ24歳のリオス。6年のプロキャリアがあるが、これまで8回戦の経験が3度で10回戦は未経験。

Sergio Rios Jimenez

12歳からボクシングを始めたというリオスは、巡って来たビッグチャンスに向け、歴史に名を刻むことを誓い、トレーニングに傾注している事を地元メディアが伝えている。

クエロとの対戦が噂されていたトリニダードは、最近のインタビューで世界トップ5と戦いたいと語っていたが、8月15日(日本時間16日)に米・カリフォルニア州サンタイネスのチャマッシュ・カジノ・リゾートで開催される、トム・ロフラー率いる360・プロモーション興行に出場が決定。

対戦相手は未定だが、保持するWBC米大陸王座の防衛戦を行う。トリニダードはIBFランキングでは2位(1位は空位)に躍進。WBCでは4位、WBO7位につけている。

24歳のクエロは、29020年11月に米国でプロデビュー。これまで、自国以外にコロンビア、メキシコ、パナマ、ウルグアイのリングでキャリアを積み重ねて来た。

Mirco Cuello

2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBA世界同級挑戦決定戦では、同級5位にランクされていたクリスチャン・オリボ(メキシコ)=22勝(8KO)2敗1分=に2回にダウンを奪われ、最終ラウンドまでリードを許していたが、残り59秒で逆転TKO勝ち。勝負強いところを見せた。

WBA世界同級は王者ニック・ボール(英)=22勝(13KO)無敗1分=が、8月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドで、1階級下のWBOトップコンテンダー、サム・グッドマン(オーストラリア)=20戦全勝(8KO)=の挑戦を受ける事が決定。

これにより、WBAが推し進める暫定王者設置プランを妨げるものはなくなった。22日、一度はWBAホームページにスケジュールされたこのカードは、すぐに消されたが、リオスのランキング入りと共に、正式承引されるものと思われる。