5月23日(日本時間24日)、メキシコ・サカテカスのギムナシオ・マルセリーノ・ゴンザレスで開催された、Bxstrs・プロモーション興行のメインイベントで行われた、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦。同級3位(1、2位は空位)ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=22勝(13KO)5敗2分1NC=と、同級4位レネ・カリスト(メキシコ)=23勝(9KO)無敗1分=の一戦は、ガルシアが12回判定勝ちで新王者。

両選手は昨年12月21日にツインメッセ静岡で対戦し、引き分けて以来の再戦。試合は前戦同様ガルシアが左右フックを振り積極的に仕掛けるが、カリストも引かずに応戦。序盤から激しい打撃戦となった。

GarciaCalixto2

中盤に入るとカリストが放っていた左ボディが功を奏したのか、ガルシアの動きが鈍る。しかし、ガルシアは失速することなく蘇り、再び圧力を強めダイナミックなアタックを敢行。旺盛な闘志とスタミナで、カリストに迫る。両者は最後まで激しく打ち合ったが、豊富な手数でガルシアが押し切った。

公式スコアは116-112、115-113ガルシアと、115-113カリストのスプリット。27歳でプロデビューしたガルシアは、1勝3敗1NCのスタートから盛り返し、キャリア8年目、35歳で初の世界王座を獲得。

Willibaldo Garcia

IBFは新王者となったガルシアへの指名挑戦権を賭けて、同級5位アルジ・コルテス(メキシコ)=27勝(11KO)4敗2分=と、同級6位アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=27勝(17KO)4敗1NC=の対戦を指令。

両陣営は挑戦者決定戦への出場の意思をIBFに伝え、既に開催実現へ向けた交渉に入っているが、交渉期限の5月15日(日本時間16日)を過ぎてもまだ対戦同意の情報はない。

指名戦相手がまだ決まっていないガルシアは、選択防衛戦を行う事になるが、同級8位の元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=か、同級9位にランクされる元4階級制覇王者で、前WBO世界同級王者田中恒成(畑中)=20勝(11KO)2敗=選手との対戦があっても不思議ではない。