5月10日(日本時間11日)、赤道ギニアの首都マラボのシポポ・コングレス・センターで開催された、WBC世界シルバー・ウェルター級タイトル&挑戦者決定12回戦。シルバー王者で同級2位スレイマン・シソコ(フランス)=17戦全勝(9KO)=と、同級5位エギジウス・カヴァリアウスカス(リトアニア・米カリフォルニア州在住)=24勝(19KO)2敗1分=の一戦は、シソコが判定勝ち。スコアは116-110、115-111、114-112。
シソコは2回にカヴァリアウスカスの右アッパー、左フックを受けダウン。5回には左アッパーを貰い崩れ落ち、ロープの間から体が落下。かろうじて右足がロープに引っ掛かり、リング下への一気の転落を逃れた。王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗=への指名挑戦権を獲得したシソコだが、この打たれ脆さは大きな不安点。

セネガル出身のシソコ(33歳)は、フランス代表として2016年リオデジャネイロ五輪ウェルター級で銅メダルを獲得。2017年1月にプロ転向すると、179センチの長身から繰り出されるストレートを武器に不敗のまま世界上位に進出。
王者バリオスは、7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗2分=の挑戦を受ける事が伝えられ、シソコは勝者へ挑戦する事になる。
IBF世界スーパーミドル級3位、WBO8位、WBC9位にランクされるケビン・レレ・サドジョ(フランス)=24戦全勝(21KO)=は、元世界挑戦者のハビブ・アーメド(ガーナ)=30勝(21KO)3敗1分1NC=と対戦。2回に左ボディでダウンを奪ったサドジョは、続く3回、左右アッパーの連打から左ボディを決めテンカウントKO勝利を収めた。
ミドル級6回戦。モハメド・アリの孫ニコ・アリ・ウォルシュ(米)=10勝(5KO)2敗1NC=と、エベネザー・ソワ(ガーナ)=7勝(7KO)無敗1分=の一戦は、ウォルシュが判定勝ち。スコアは59-55、58-56、57-57の2-0。