6月15日(日本時間16日)、米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。WBC世界ミドル級タイトルマッチ。王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=23勝(18KO)1敗=に、同級9位テレル・ガウシャ(米)=24勝(12KO)3敗1分=が挑んだ一戦は、アダメスが判定勝ち。スコアは119-109、118-110、118-110。
初回、ジャブの差し合いからスタート。アダメスはアウトサイドから右を飛ばす。2回、ガウシャはジャブを放ち待機戦法から右ストレートを一発。ジワリ追うアダメスは右ボディ。3回、ガウシャはジャブだけ、フェイントを交え仕掛けるアダメスだが、深追いはしない。
4回、ガウシャが初めて連打を見せる。アダメスは右ストレート、左フック。5回、プレスを掛けるアダメスが距離を縮め右ストレートを打ち込む。ガウシャは出ない。6回、出てこない挑戦者を王者が追う展開は変わらない。アダメスはジャブをボディに差し込み、右ストレートを上下に打ち込む。
7回、これまでの流れから一転、開始からガウシャがガードを固め前進。コンパクトなパンチでアダメスに迫り打ち合いとなる。8回、ガウシャはジャブを突き右ストレート。アダメスは強い右オーバーハンドを放つが、ガウシャのガードは固い。
9回、ガウシャは再び下がりながらジャブの待機戦法から、右カウンターを狙う。プレスを掛け追うアダメスだが、決定打はない。10回、追うアダメスは右オーバーハンドを飛ばすがクリーンヒットはない。ガウシャはジャブを放ち、右ストレートを当てる。11回、ガウシャが出て接近戦での打ち合い。ガウシャはジャブからコンパクトな右ストレート。アダメスの右は強いがガウシャのガードは割れない。
最終ラウンド、ガウシャはジャブを放ち、攻めて来るアダメスに左フック、右ストレートを合わせる。アダメスはボディ攻撃から右ストレート。試合全般を通じプレスを掛けたアダメスのクリーンヒットも少なかったが、ガウシャはあまりに消極的過ぎた。