6月15日(日本時間16日)、米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のダブルメイン第一試合。WBC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦。WBC世界スーパーミドル級暫定王者デビッド・ベナビデス(米)=28戦全勝(24KO)=と、WBC世界ライトヘビー級王者で2位にランクされるオレクサンドル・グウォジク(ウクライナ)=20勝(16KO)1敗=の一戦は、べナビデスが判定勝ちで新王者。
初回、開始から積極的に打って出たグウォジクに対し、べナビデスは接近し左ボディをヒット。2回、プレスを掛けるべナビデスはジャブを伸ばし、左ボディを決める。グウォジクは後退し守勢に回る。3回、べナビデスはスイッチを織り交ぜながら前進し、左右ボディを打ち、右ストレート、左フックをヒット。
4回、グウォジクは動いてジャブ、から右ストレートを伸ばすが、べナビデスは上体を振り前進。終盤、左フック、右アッパーから連打で攻勢。5回、べナビデスは接近戦で回転の速い連打。ボディを打ち左フック、右ストレートを決める。6回、前に出るべナビデスは接近し、強烈な左アッパーをヒット。
7回、グウォジクがべナビデスにロープを背負わせ連打する場面もあったが、終了間際、べナビデスは回転の速い連打を決める。8回、べナビデスは休む時間を作りながらも、右ストレート、左ボディを決め、終盤、見せ場を作る。9回、グウォジクの右ストレートに対し、べナビデスは接近し左右アッパー、左ボディ。
10回、一休みのべナビデス。しかし、グウォジクは攻めきれず、終盤、べナビデスは右ストレート、左ボディをヒット。11回、グウォジクはワン・ツー、右アッパー。べナビデスも前半戦のように強引に出ないが、左右ボディ、左フックを決める。
最終ラウンド、両者打ち合う。疲れが見えるべナビデスは強引に出られず、グウォジクの手数が上回り終了ゴング。公式スコアは119-109、117-111、116-112の3-0。終盤は疲労の色を見せたべナビデスだが、試合全般を通じ要所でクリーンヒットを奪い、文句のない判定勝利。ライトヘビー級での今後に注目。