3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。メインイベントで行われた、WBA世界ライト級タイトルマッチ。王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=に、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=が挑んだタイトル戦の、Amazonプライム・ビデオPPV($80)の売り上げは26万件を記録。
デービスのこれまでのPPV売り上げのトップは、2023年4月に行われたライアン・ガルシア(米)戦の120万件($85ドル)で、次が昨年6月のフランク・マーティン(米)戦で32万($75)から35万件。3位は2022年5月のローランド・ロメロ(米)戦の27万5千件($75)で、今回の26万件は、それに次ぐ結果となった。

12回引き分けに終わったデービスvsローチは、第9ラウンドのデービスの幻のダウンをめぐり紛糾。試合後、ローチ陣営はノックダウンを認めるよう抗議したが、ニューヨーク州コミッション(NYSAC)は、ダウンがあったかどうかを判断するのは、レフェリーの裁量と権限の範囲内であるとして、引き分けの結果を支持。
キャリア初の引き分け試合を記録したデービスと、予想外の大善戦で評価を上げたローチは、再戦に向け両陣営が協議を始めており、6月21日(日本時間22日)に米・ラスベガス。または6月28日(日本時間29日)に、米・アトランタかマイアミでの再戦が計画されている。
デービスに1階級下のローチが挑む戦いは関心が薄いとされていたが、PPV売り上げ約2080万ドル(約31億700万円)、入場料収入約750万ドル(約11億2千万円)を記録。初戦が引き分けに終わった事により、すぐの再戦は興味を呼ぶことは確実で、興行収入もさらに上積みが予想される。今後の交渉に注目。
5/13 オペタイアvsスケオ IBF世界クルーザー級戦

IBF世界クルーザー級王者ジェイ・オペタイア(豪)=27戦全勝(21KO)=の3度目の防衛戦は、5月13日にオーストラリア・ゴールドコーストのゴールドコースト・コンベンションセンターで、同級14位クラウディオ・スケオ(イタリア)=17戦全勝(9KO)=を挑戦者に迎え行われる事が正式発表。放映はDAZN・PPV。
キャリア8年の34歳のスケオは世界初挑戦で、イタリア国外で試合をするのも初めてとなる。オペタイアは、WBA&WBO世界同級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=47勝(30KO)1敗=との王座統一戦を希望しているが、実現はすこし先になりそうで、それまではアクティブに戦って行く方針。
オペタイアを共同プロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、ラミレス戦実現に向けラミレスのプロモーター、ゴールデン・ボーイ・プロモーションと、リヤド・シーズンを主導するトゥルキ・アラルシクと話し合っている事を示唆し、9月から10月にサウジアラビアで両者の戦いを実現させたいとしている。