12月26日に東京・有明アリーナで行われた日本バンタム級タイトルマッチ。モンスタートーナメント決勝戦に出場した、同級3位穴口一輝(真正)=6勝(2KO)1敗=選手が、試合後に右硬膜下血腫の緊急手術を行った事を、30日、日本ボクシングコミッション(JBC)から発表された。
井上尚弥vsマーロン・タパレス興行のセミファイナルで、穴口選手は王者でWBA3位、IBF4位、WBC10位、WBO15位の 堤 聖也(角海老宝石)=10勝(7KO)無敗2分=選手と対戦。序盤から激しい主導権争いが繰り広げられたが、穴口選手優位で迎えた第4ラウンド、 堤 選手の左ストレートで穴口選手はダウン。
しかし、5回終了後の公開採点では48-46、48-46、47-47で、ジャッジ二者が穴口選手のリード。その後も穴口選手はサウスポースタイルからの左ストレートを武器に優位に戦ったが、7回、 堤 選手の右でダウン。それでも穴口選手は8回にペースを取り戻し、勝利への執念を見せたが、9回、この試合3度目のダウン。
壮絶な打撃戦となった試合は、最終ラウンド、穴口選手がワン・ツーで盛り返し、勝負の行方は微妙となったが、終了直前、堤選手が連打からの左フックでダウンを奪い、95-91、94-92、94-92のスコアで判定勝利していた。試合後、開頭手術を受けた穴口選手は、一時の危機的状況は脱したが、予断は許さず、現在は経過観察中と報告されています。一日も早い回復を、心から願います。