寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手の王座返上により空位となっている、WBC世界ライトフライ級の王座決定戦。同級1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)=27勝(19KO)2敗1分=と、同級2位パンヤ・プラダブスリ(タイ)=43勝(27KO)2敗=の一戦は、12月26日にタイで行われる事が決定。
31歳のカニサレスは1月23日にエディオンアリーナ大阪で、寺地選手が保持していた王座に挑戦。ダウン応酬の大激闘を演じたが、僅かに及ばず0‐2判定負け。惜しくも王座獲得を逃した。7月19日(日本時間20日)にベネズエラ・カラカスで行われた再起戦では、WBCシルバー同級王座を賭けて、イバン・ガルシア(メキシコ)=12勝(4KO)3敗1分=と対戦。
カニサレスは12回判定勝ち(116-112、116-112、114-114)でシルバー王座を獲得したが、出来は今一つで、ガルシアの抵抗の前に決め手を欠き、苦闘の末の勝利だった。
一方、33歳のパンヤは昨年10月7日に東京・大田区総合体育館で行われた、WBC世界ミニマム級王座統一戦で、暫定王者だった重岡優大(ワタナベ)=9勝(5KO)1敗=選手に12回判定で敗れ王座陥落。しかし、12月20日には6回戦で再起戦を行い2回TKO勝利を収め、今年も6回戦で負け越し選手を相手に2つのTKO勝利を記録している。
パンヤは当初、4月16日に東京で重岡選手と戦う事が決まっていたが、試合12日前に急病(インフルエンザ)を理由に試合をキャンセル。8月4日(日本時間5日)にメキシコシティのWBC本部で開催された入札で、17万ドル(約2410万円)を提示したダイヤモンド・ボクシング・プロモーションを、亀田プロモーションの21万3千ドル(約3千20万円)が上回り、日本での試合開催が決定。
今度は来日したパンヤは、重岡選手に大差の判定で敗れ王座陥落。初黒星を喫した。しかし、再び地元タイでの世界戦開催が決まり、パンヤの2階級制覇達成の可能性は、限りなく高くなったと見られる。