元IBF世界ライトフライ級王者でIBF世界フライ級3位(1、2位は空位)にランクされるフェリックス・アルバラード=41勝(35KO)4敗=と、同級5位トビアス・レイエス(アルゼンチン)=16勝(15KO)無敗1分=による、IBF世界フライ級挑戦者決定戦は、12月27日(日本時間28日)にニカラグア・マナグアのアレクシス・アルゲリョ・スポーツ・センターで開催される事が決定。
35歳のアルバラードは昨年10月14日(日本時間15日)にメキシコ・メリダで行われた、IBF世界フライ級挑戦者決定戦で、現王者のアンヘル・アヤラ(メキシコ)=18戦全勝(8KO)=と対戦。初回に右でダウンを奪ったアルバラードは、反撃に転じたアヤラと激しい乱打戦を展開。終盤はボディを効かせ、アヤラの追い上げを振り切ったと思われたが、3人の米国人ジャッジのスコアは、114-113×でアヤラを支持。
惜しい試合を落としたアルバラードは今年2月に、ホセ・ラミレス(メキシコ)=16勝(10KO)12敗1分2NC=を5回TKOで破り再起に成功。7月にも地元リングでフランク・サンチェス(メキシコ)=14勝(11KO)13敗=に10回判定勝利を収めている。
「母国で歴史的な敗者復活戦ができることをうれしく思っている。この機会を持てたことを誇りに思うし、無駄にするつもりはない」と語ったアルバラードは、自ら主宰するジェメロ・プロモーション興行のメインカードで勝利し、世界王座への挑戦権獲得にやる気を見せている。
一方のレイエスはデビュー2戦目に判定勝利した以外は、すべての白星を規定ラウンド以内で終わらせている25歳。唯一の引き分け試合は、昨年10月28日(日本時間29日)にメキシコ・シティで行われた、元世界ランカー、クリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)=15勝(5KO)2敗1分=との10回戦。
ゴンサレスがジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=20戦全勝(13KO)=とのWBO世界フライ級王座決定戦で、12回判定負けを喫した後の再起戦相手に選ばれたレイエスは、敵地で勝者とはならなかったが、3人のメキシコ人ジャッジのスコアは、97-94レイエス、96-94ゴンサレス、95-95だった。今年に入り3勝。最新試合ではジャクソン・サパタ(ベネズエラ)=9勝(7KO)無敗2分=を4回TKOで破っている。
高いKO率を誇る同士の一戦。激しい打撃戦となりそうです。王者アヤラへの挑戦権を獲得するのは、果たしてどちらか。