12/31 井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス 再戦! WBA、IBF世界スーパーフライ級王座戦

WBA、IBF世界スーパーフライ級王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=17戦全勝(9KO)=は、8月23日(日本時間24日)、アルゼンチン・キルメスのクラブ・エル・ポルベニールで開催されたJ・E・B・ボクシング興行を観戦。リング上でファンに挨拶をしたマルティネスは、大晦日に日本で前WBA王者井岡一翔(志成)=31勝(16KO)3敗1分=選手との再戦へ向けた準備が、すべて順調に進んでいる事を報告。

マルティネスは7月7日に東京・両国国技館で井岡選手と対戦。初回からダイナミックなアタックを敢行。左ボディと右カウンターで対抗する井岡選手と激闘を展開。エドワード・エルナンデス・シニア(米)120-108、スタンレー・クリストドゥル(南アフリカ)117-111、ジャン・ピエール・ヴァン・イムシュート(ベルギー)116-112のスコアで勝利した。

マルティネスは井岡選手との試合後、他団体王者との王座統一戦に興味を示していたが、WBO王者田中恒成(畑中)=20勝(11KO)1敗=選手は、10月14日(日本時間15日)に東京・有明アリーナで、同級5位ブメレレ・カフ(南アフリカ)=10勝(8KO)無敗3分=と初防衛戦を行う事が決定。

WBC王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=20戦全勝(13KO)=は、再戦条項により前王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=44勝(28KO)4敗=と、年内に再戦する事が伝えられている。

「全てはファイトマネー次第」とし、再び日本のリングへ上がる可能性を示していたマルティネス。井岡選手との初戦では、超攻撃スタイルの持ち主ながら、テクニックも兼ね備えているところも見せた。

井岡選手はマルティネス戦後、「1ラウンド1ラウンド、倒すつもりで全身全霊で戦った。自分の生き方、戦い方は貫いたかなと思う」と、穏やかに試合を振り返り、今後に付いては、「考えていたことが全く白紙になったので、考えようがないですね」とのコメントを残していた。

「井岡は偉大なファイターであり、今度も素晴らしい試合になるだろう」と話したマルティネスと、陣営に油断は見られない。

再戦は井岡選手にとって、一世一代の大勝負となる。ドニー・ニエテス(フィリピン)、ジョシュア・フランコ(米)との再戦を制してきた井岡選手が、どんな戦略でマルティネスの隙を付くのか。今度も序盤から激しい試合になりそうです。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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