エマヌエル・ナバレッテvsオスカル・バルデス 2 「結果」 WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦 トップランク興行

12月7日(日本時間8日)、米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイアモンド・アリーナで開催された、トップランク興行のダブルメイン。WBO世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)2敗1分=と、同級暫定王者オスカル・バルデス(メキシコ)=32勝(24KO)2敗=による、WBO世界同級王座統一戦は、ナバレッテが6回2分42秒KO勝ち。

両者は昨年8月12日(日本時間13日)に同会場で対戦。王者ナバレッテに、バルデスが指名挑戦者として挑んだ一戦は、ナバレッテが判定勝ちしている。約1年4ヶ月ぶりとなった再戦は、バルデスが速いジャブ、右ストレートを放ち前進。しかし、初回終了間際、ナバレッテは右フックをバルデスのテンプルに決めダウンを奪う。

2回、逆襲に転じるバルデスにナバレッテは左ボディ、アッパーをヒット。さらに右フックが決まるとバルデスはグラり。3回、バルデスは鋭い左フック、右ストレートでナバレッテに迫る。ナバレッテは左アッパー。4回、ナバレッテの右フックがバルデスにヒット。前かがみで低く構えるバルデスにジャブ、左アッパーをヒットしたナバレッテは、終了間際、右フックからアッパーを決め、この試合2度目のダウンを奪った。

5回、バルデスは前進し左フックを強振。しかし、ナバレッテは足で交わし、サウスポーにスイッチすると、左アッパーでバルデスのマウスピースを吹き飛ばす。6回、バルデスは切れのあるパンチでナバレッテに迫るが、その強打は空を切る。

ナバレッテはゆったりとした構えから自在に連打を決め、左アッパーでバルデスの顎を跳ね上げる。ナバレッテがさらに連打で攻勢をかけ、左ボディがバルデスの脇腹を痛打すると、キャンバスへ落下したバルデスは動けず、テンカウントを聞いた。

ナバレッテが3度のダウンを奪う快勝で、5月18日(日本時間19日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・リゾート&カジノで行われた、WBO世界ライト級王座決定戦で、デニス・ベリンチク(ウクライナ)=20戦全勝(9KO)=に、12回スプリットの判定で敗れて以来の再起戦に勝利。

試合後、「今後のキャリアは考えます」と話したバルデスに対し、ナバレッテは「私のキャリアは第2章に突入します」と、新たなキャリアの始まりを宣言。来年は王座統一戦に乗り出す。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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