11月15日(日本時間16日)、メキシコ・サンルイスポトシのコロセウム・アリーナで行われた、WBO世界フェザー級タイトルマッチで、王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=28戦全勝(24KO)=に、11回KO負けを喫したアーノルド・ケガイ(ウクライナ)=23勝(14KO)3敗1分=が、昨日、試合で負傷した右目の緊急手術を受けた事を報告。
185センチの長身、リーチ188センチの長いリーチを持つエスピノサに対し、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=31戦全勝(27KO)=選手と同じ、身長165センチのケガイが挑んだタイトル戦は、エスピノサの長いジャブと接近すると放たれる強烈な左右アッパーの前にケガイは苦戦。
ガードを高く上げブロックを固め、右オーバーハンド、左フックを狙ったが容易に果たせず、5回あたりからエスピノサの強打で左目を大きく腫れあがらせ、ダメージを蓄積させていった。TV中継ではフリオ・セサール・チャベスが、10回を前に試合のストップを主張。

第10ラウンド、ケガイは右オーバーハンドに一縷の望みを託しコーナーを出たが、もはやエスピノサには当たらない。11回が開始されるとケガイはコーナーに留まり、そのままテンカウントを聞き試合は終了した。
試合後、エスピノサと挨拶を交わすケガイの右目はしっかりと開いており、完全に視界を遮られた左目の状態が心配されたが、検査では右目の異常が発見され、その場で緊急手術を受ける事になった。
33歳のケガイは、「昨日、緊急で目の手術を受ける事になった事をお知らせします。神には計画があり、私は復帰できると信じています。」との声明を発表。
これを聞いたエスピノサは、「祈っているよ、きっと大丈夫だ。」と、ケガイに対し応援のメッセージを送っている。
