WBA世界スーパークルーザー級 初代王者にエフゲニー・ティシェンコ

WBAが新設した世界スーパークルーザー級の王座決定戦は、12月9日(日本時間10日)にUAE・ドバイのアジェンダ・アリーナで行われ、同級1位のエフゲニー・ティシェンコ(ロシア)=13勝(8KO)1敗=が、同級2位レオン・ハース(ドイツ)=22勝(13KO)6敗1分=を、第6ラウンド、サウスポースタイルからの左ボディアッパー一発でKO。記念すべき新王者となったが、WBAは200ポンドから224ポンド(90.719~101.604キロ)のこの階級の新王者を、WBCに習いブリッジャー級WBA初の王者として歴史に名を刻んだと報じている。

新階級発表からアッという間の王座決定戦開催で新王者誕生。32歳のティシェンコは、7か月前の前戦から約10キロ増量の101.6キロで計量をクリア。これはキャリア最重量で、ハースは95キロだった。

同級3位にはアレクセイ・エゴロフ(ロシア)=12勝(8KO)1敗=がランクされており、順当ななら新王者に挑戦という事になるが、昨年11月にアルセン・グラミリアン(フランス)=27戦全勝(18KO)=が保持する、WBA世界クルーザー級スーパー王座に挑み判定負け。その後は今年5月にウラジーミル・ジガイロフ(ロシア)=4勝(2KO)1敗=とのクルーザー級8回戦で、2回KO勝利を収めた試合があるのみで、90.7キロ以上での戦いには疑問符が付く。

WBCに同調しWBAが新設したブリッジャー級(スーパークルーザー級)だが、WBOのフランシスコ・パコ・バルカッセル会長は、同じウェイトの階級新設を断固否定。ヘビー級の歴史を護る姿勢を顕わにしている。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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