5月16日(日本時間17日)、メキシコ・テスココのリングに登場した元WBC世界スーパーフライ級王者で同級2位にランクされるカルロス・クアドラス(メキシコ)=43勝(28KO)5敗1分=は、元メキシコバンタム級王者ルイス・グスマン(メキシコ)=12勝(7KO)5敗=と、スーパーフライ級10回戦で対戦。
立ち上がり、グスマンの果敢な先制攻撃に戸惑ったクアドラスはポイントを失ったが、3回以降はジャブからの多彩なコンボネーションで、前進するグスマンの出鼻を抑え距離をコントロール。しかし、グスマンは左右フック、アッパーを荒々しく振るい最後までしぶとく喰い下がり、10回を終了。クアドラスも楽な試合ではなかった。
スコアは98-92、96-94、96-94。世界王座返り咲きを目指す36歳のクアドラスだが、一度敗れているWBC王者ジェシー・”バム”・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=との再戦には、「今日の試合を観る限り難しいだろう」と地元メディアからは厳しい批評も出ている。
IBF世界バンタム級王者西田凌佑(六島)=10戦全勝(2KO)=選手との指名戦を指令されながら、西田選手が6月8日(日)に東京・有明アリーナで、WBC世界同級王者”ビッグバン”・中谷潤人(M・T)=30戦全勝(23KO)=選手との王座統一戦が決まった事により、待機を余儀なくされた同級4位ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=15戦全勝(10KO)=が、スーパーバンタム級8回戦に出場。

約1年1ヶ月ぶりのリング登場でイバン・エルナンデス(メキシコ)=10勝(3KO)6敗=とグローブを交えたサウスポーのレイエスは、フットワークを活かし距離を支配。エルナンデスに付け入る隙を与えず、無理をせずに8回判定勝ち。西田vs中谷の結果を待つ事になった。
メインイベントで行われた、WBCインターナショナル・バンタム級王座決定10回戦。元WBC世界フライ級王者フアン・エルナンデス(メキシコ)=38勝(29KO)5敗=と、アレハンドロ・ゴンサレス(メキシコ)=18勝(10KO)6敗3分=の一戦は、第3ラウンド、ゴンサレスが3度のダウンを奪ってTKO勝ちで新王者。