10月26日(日本時間27日)、アルメニア・エレバンのカレン・デミルチャン・スポーツ・コンプレックスで開催された、IBAチャンピオンズ・ナイトのメインカード。元WBA、IBF世界クルーザー級王者でヘビー級に転向したムラト・ガシエフ(アルメニア)=30勝(23KO)2敗1NC=と、ケム・リュングクイスト(デンマーク)=18戦全勝(11KO)=の10回戦は、ガシエフが5回KO勝ち。
31歳のガシエフは、昨年9月30日(日本時間10月1日)にトルコ・アンタルヤのレグナム・カリヤ・ホテルで、IBF世界ヘビー級11位、WBC13位オットー・ワリン(スウェーデン)=27勝(15KO)2敗1NC=にスプリットの判定で敗れて以来の再起戦。
対するリュングクイストは34歳のサウスポーで、タイソン・フューリー(英)、アンソニー・ジョシュア(英)らのスパーリング・パートナーを務めたこともある。ガシエフに勝ち、トップ戦線に躍り出る事でデンマークのボクシング人気を上昇させたいと意気込んでいたが、試合は第5ラウンド、ガシエフの放った左ボディ一発で決着。キャンバスへ仰向けに倒れたリュングクイストは、動くことが出来ずテンカウントを聞いた。
WBC世界フェザー級10位トリニダードvsIBO世界王者ソーサ
10月26日(日本時間27日)、米・カリフォルニア州コマースのザ・コマース・カジノ&ホテルで開催された、トム・ロフラーの360プロモーション興行のメインイベント。WBC米大陸フェザー級タイトル12回戦。王者でWBC世界同級10位、IBF13位にランクされるオマール・トリニダード(米)=16勝(13KO)無敗1分=に、IBO世界同級王者ヘクター・アンドレス・ソーサ(アルゼンチン)=17勝(9KO)2敗=が挑んだ一戦は、トリニダードが判定勝ち。スコアは119-108、119-108、118-109の3-0。
アンダーカードには37歳の元IBF世界スーパーバンタム級王者ジョナサン・ロメロ(コロンビア/米・ネバダ州在住)=35勝(19KO)5敗=が出場。ゴー・エリツィヤン(アルメニア/米・ロサンゼルス在住)=18勝(14KO)1敗=と、ウェルター級8回戦でグローブを交えたが、第2ラウンドにダウンを奪われ32秒ストップ負け(カリフォルニア州ルールによりKO)。
2013年8月にキコ・マルチネス(スペイン)に6回TKOで敗れ世界王座を失ったロメロは、2022年5月以降白星がなくこれで5連敗(4KO)。173センチと上背があり、ウェルター級まで階級を上げて来たが、そろそろ限界が近づいている。