10月18日(日本時間19日)、米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、元WBC世界スーパーライト級&WBAスーパー王者、元WBC世界ウェルター級王者のダニー・”スウィフト”・ガルシア(米)=37勝(21KO)3敗=のラストファイト興行。メインイベントで行われたガルシアとダニエル・ゴンサレス(米)=22勝(7KO)4敗1分=のスーパーウェルター級10回戦は、ガルシアが4回TKO勝ち。

ガルシアは試合開始からプレスを掛け前進。右ストレートから左フックを上下に打ち込みゴンサレスに迫った。2回もガルシアは右ストレートを決め、左フックをカウンターでヒット。3回、足を使うゴンサレスに対し、ガルシアはジャブを多用し強打を打ち込む機会を狙う。終了間際、左ボディをヒット。

第4ラウンド、右で飛び込み左フックを振るったゴンサレスに、ガルシアの伝家の宝刀左フックカウンターが突き刺ささると、ゴンサレスは後方へバッタリと倒れ、体重がのしかかった右足首を負傷。何とか立ち上がろうともがいたが、かなわず仰向けにキャンバスへ寝ころんだ。見事なワンパンチKO。

Danny Garcia vs. Daniel Gonzalez

「ブルックリンへの別れ」と銘打たれた興行は、ガルシアがプロモーター、メインイベントの選手を務め、ストリーミングサイト、MILLIONS・PPV39.99ドル(約6千円)の共同所有者というスーパーマンばりを見せ、リングに別れを告げた。

バンタム級10回戦。ドミニク・クラウダー(米)=18戦全勝(11KO)=と、元WBC・USA・フライ級王者フェルナンド・ディアス(米)=16勝(6KO)5敗1分=の一戦は、クラウダ―が判定勝ち。スコアは100-90、100-90、98-92。

178センチの長身クラウダ―は、試合開始からロングレンジからの左ジャブでディアスをコントロール。身長で13センチ劣るディアスは時折懐に入り込むものの、効果的なパンチは打ち込めず、ズルズルとポイントを失って行く。しかし、クラウダーはジャブに続くフォローパンチがなく、終盤になると単調な戦いぶりに飽きた観衆からブーイングが飛んだ。それでもクラウダ―は無理をせず試合終了ゴングを聞いた。

Damian Knyba vs. Joey Dawejko

ヘビー級8回戦。ダミアン・クニーバ(ポーランド・米在住)=16戦全勝(10KO)=と、ジョーイ・ダウェジコ=28勝(16KO)13敗4分=の一戦は、クニーパが7回TKO勝ち。ジャブ、右ストレートから左ボディで優位に立ったクニーパは、迎えた第7ラウンド、右アッパーからストレートを痛打。ダウェジコをロープ際に押し込み、連打から左フックを決めダウンを奪うと、試合は即座にストップされた。

スーパーミドル級8回戦。8月2日(日本時間3日)に約2年3ヶ月ぶりのリング復帰を果たした、元世界挑戦者の激闘王ガブリエル・ロサド(米)=27勝(16KO)17敗1分1NC=と、ヴォーン・アレクサンダー(米)=19勝(12KO)16敗2分=の一戦は、ロサドが判定勝ち。消極的なアレクサンダーを追ったロサドだが、効果的なヒットは奪えず、盛り上がりに欠けたまま試合は終了。スコアは80-72、79-73、79-73。

ライト級8回戦。元WBA世界スーパーフェザー級暫定王者クリス・コルバート(米)=17勝(6KO)3敗=と、ブラス・エゼキエル・カロ(アルゼンチン)=12勝(5KO)8敗=の一戦は、コルバートが判定勝ち。スコアは80-71、78-73、77-74。5回終了間際、鮮やかな右ボディアッパーでダウンを奪ったコルバートは、カロの前進を最後まで抑え切り2連敗からの脱出に成功。