8月10日(日本時間11日)、米・ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノ、ミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&360プロモーション興行。IBF女子世界フライ級タイトルマッチ。王者ガブリエラ・フンドラ(米)=13戦全勝(6KO)=に、同級6位ダニエラ・アセンホ(チリ)=16勝(2KO)3敗3分=が挑んだ一戦は、フンドラが判定勝ち。

長身サウスポーのフンドラは、初回からプレスを掛け前進。ジャブー、左ストレート、右フックでアセンホに迫った。3回に左ストレート、右フックで挑戦者をグラつかせた王者は、4回、左ボディアッパーも交え連打でアセンホを圧倒。

5回以降、ジャブ、左ストレート、左ボディアッパーを軸に動くアセンホを追ったフンドラは、8回、9回と左ボディ、右フックを決め、あと一歩までアセンホを追い込む。KOが期待された最終ラウンドもアセンホを追いまくったフンドラだが、フィニッシュはならず試合終了ゴングを聞いた。スコアは100-90×3。

WBC女子世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦。元4団体統一女子世界ウェルター級王者で同級2位のセシリア・ブレークフス(ノルウェー)=37勝(9KO)2敗1分=と、WBC女子世界ミドル級1位マリセラ・コルネホ(米)=19勝(7KO)6敗=の一戦は、4回にダウンを奪ったブレークフスが判定勝ち。スコアは96-93×3。

42歳のブレークフスは、エマ・コージン(スロベニア)=24勝(12KO)1敗1分=の保持するWBC&WBO女子世界同級王座に挑戦する予定だったが、コージンが米国への渡航ビザを取得出来ず、急遽、コルネホ(前戦は20日前)とWBC暫定王座を賭けて戦う事になった。

WBA世界スーパーライト級1位ケネス・シムズJr(米)=20勝(7KO)2敗1分=と、元世界挑戦者ジョナサン・ロメロ(コロンビア)=35勝(19KO)4敗=の10回戦は、37歳、3連敗中のロメロを圧倒したシムズJrが、5回終了TKO勝ち。

初回から前に出たシムズJrは、スイッチを織り交ぜロメロに肉薄。左ボディを決め動きを止める。2回もシムズJrは左ボディアッパーを決め、ロメロを追い込む。3回、右ストレートを決めたシムズJrは、防戦一方となったロメロのボディを追撃。

4回もシムズJrが仕掛け、ロメロは手打ちのパンチをたまに出すが、後退を続け被弾しながらガードを固める展開が続く。5回、コーナーにロメロを追い込んだシムズJrは強烈な右ストレートをヒット。さらに連打で防御専心のロメロを打ちまくる。5回が終了すると、ロメロコーナーに歩み寄ったロバート・ホイル(米)主審は、試合を停止した。

WBC世界スーパーウェルター級2位チャールズ・コンウェル (米)=19戦全勝(14KO)=と、キアリー・グレー(米)=18勝(13KO)6敗=の10回戦は、コンウェルが2回2分32秒KO勝ち。

初回、ジャブの差し合いから右へ繋げたコンウェルは、第2ラウンドに入ると、自在な攻撃でグレーに迫り、接近戦で左フックを上から下に2段打ち。ボディに突き刺さったコンウェルの左は強烈で、キャンバスへ落下したグレーは動く事が出来ず、テンカウントを聞いた。