8月16日(日本時間17日)、サウジアラビアのリングに日本人選手と初めて登場した、WBA世界スーパーフェザー級3位、IBF10位にランクされる堤駿斗(志成)=7戦全勝(4KO)=選手は、リヤドのANBアリーナで2016年リオ五輪代表のカイス・アシュファク(英)=13勝(5KO)3敗1分=と、132ポンド契約10回戦で対戦。

初回、堤選手はどっしりと構えサウスポーのアシュファクにプレスを掛けジワリ前進。切れのある右ストレート、左ボディをヒット。アシュファクは動きながら左ストレートを狙うが届かない。2回、圧力を強めた堤選手はボディ攻撃から右ストレートをヒット。終了間際には、ワン・ツーから左ボディを打ち込み、スリップ気味ながらダウンを奪った。

Hayato Tsutsumi vs. Qais Ashfaq

3回、足を使い左右に動くアシュファクを追う堤選手は、左ボディで動きを止めにかかる。ポーカーフェイスを装うアシュファクだが徐々に追い詰められていく。圧力を強め距離を詰めた堤選手の左アッパー、右フックが決まるとアシュファクは脆くもダウン。立ち上がり再開に応じたアシュファクに、堤選手は容赦なく襲い掛かり左フックをダブルでヒット。アシュファクは前のめりに2度目のダウンを喫する。

ここも立ってファイティングポーズを取ったアシュファクだったが、堤選手のラッシュの前に成すすべなく防戦一方となると、ここまでと見たレフェリーは試合をストップ。堤選手が3回TKOの快勝で記念すべきサウジアラビア第一戦を飾った。

堤選手はこの勝利により、12月にサウジアラビアで開催が予定される井上尚弥(大橋)選手がメインを張る興行での世界王座挑戦が期待される。