12月21日(日本時間22日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”。セミファイナルには19歳の英国人ヘビー級ホープ。WBOインターコンチネンタル・ヘビー級王者でWBO世界同級6位、WBA10位、IBF14位にランクされるモーゼス・イタウマ(英)=10戦全勝(8KO)=が出場。元世界ランカーのデムジー・マッキーン(オーストラリア)=22勝(14KO)1敗=と対戦。
サウスポー同士の対戦。身長、リーチで勝るマッキーンはゆったりとアップライトに構え、フットワークを使う。じっくりと追うイタウマが、ジャブから左クロスを打ち込むとマッキーンはダウン。立ち上がり再開に応じたが、イタウマはすぐに襲い掛かり、再び左を叩き込みダウンを追加。
足元をおぼつかせながらも立ち上がったマッキーンだが、ロープによろけると陣営は棄権の意思表示。イタウマが初回1分57秒TKO勝ちで、WBOインターコンチネンタル王座2度目の防衛に成功するとともに、空位のWBAインターナショナル・ヘビー級王座も獲得。
WBC世界スーパーウェルター級挑戦者決定12回戦。前WBC世界同級暫定王者で同級2位にランクされるセルヒイ・ボハチュク(ウクライナ・米在住)=24勝(23KO)2敗=と、同級23位イシュマエル・デイヴィス(英)=13勝(6KO)1敗=の一戦は、ボハチュクが6回終了TKO勝ち。
試合は立ち上がりからデイヴィスがスイッチを繰り返しボハチュクを攪乱。初回、右フックをクリーンヒット。しかし、ボハチュクは2回、接近戦で左フックを決め先制のダウンを奪う。3回、ボハチュクは押し込んでボディ攻撃から左フックをヒット。
接近戦で抵抗を見せるデイヴィスだが、徐々にボハチュクが多彩なパンチと手数で主導権を握って行く。6回、ボハチュクのワン・ツー連打を受けたデイヴィスは、ガックリとスピードが落ち劣勢。そしてこの回が終了すると、あっさりとギブアップ。予想通リ、ボハチュクの圧勝となった。
WBAインターコンチネンタル・ヘビー級王座決定10回戦。WBO世界同級13位ジョニー・フィッシャー(英)=12戦全勝(11KO)=と、デビッド・アレン(英)=23勝(18KO)6敗2分=の一戦は、フィッシャーが判定勝ち。スコアはオリバー・ブライエン(ドイツ)95-94、ジョン・レイサム(英)95-94フィッシャーと、レシェク・ヤンコヴィアク(ポーランド)96-93アレンのスプリット。
初回からアレンのボディを打ち、強い右を叩き込んだフィッシャーは、2回もボディ打ちから接近戦で左右アッパーを決め優勢。このまま早いフィニッシュもあるかと思われたが、5回開始早々、接近戦でアレンの左フックを喰ったフィッシャーは脆くもダウン。残り時間はたっぷりあったが、フィッシャーはふらつく足でアレンに体を預け、時間を稼ぎ大ピンチを脱出。
6回からはスローテンポの打ち合いとなったが、アレンの左フック、右アッパーが決まるとフィッシャーの巨体はグラり。終盤は消耗戦の様相を呈し、共にパンチの精度を欠いたが、フィッシャーの足元はおぼつかず、アレンの左フック、右アッパーがヒット。最終ラウンド、ラスト1分。打って出たフィッシャーだが、アレンの右フックを被弾。試合終了ゴングが鳴ると、アレンは勝利を確信したが、判定はフィッシャー。命拾いの王座獲得となった。
WBCインターナショナル・フェザー級王座決定10回戦。リー・マクレガー(英)=14勝(11KO)1敗1分=と、アイザック・ロウ(英)=25勝(8KO)2敗3分=の一戦は、マクレガーが判定勝ちで新王者。スコアは97-91、97-91、96-92。
WBA世界フェザー級13位リース・エドワーズ(英)=16戦全勝(4KO)=と、ピーター・マグレイル(英)=10勝(6KO)1敗=の10回戦は、マグレイルがが判定勝ち。スコアは96-94、96-94、96-95。