6月14日(日本時間15日)、米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。IBF世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者リチャードソン・ヒッチンズ(米)=19戦全勝(7KO)=に、元WBO、IBF世界ライト級&WBAスーパー王者で同級3位にランクされるジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=22勝(10KO)3敗=が挑んだ一戦は、ヒッチンズが8回2分33秒TKO勝ち。

Richardson Hitchins

初回、ヒッチンズはロングレンジからよく伸びるジャブ、そして速いワン・ツー。カンボソスJrはボディジャブから突破口を開こうとするが、届かない。2回、ヒッチンズの長いジャブの前にカンボソスJrは接近を阻まれる。ヒッチンズは肩越しに右ストレートをヒット。

3回、カンボソスJrはセコンドが指示していたジャブから、テオフィモ・ロペスからダウンを奪った右フックに繋げ、積極的に出る。ヒッチンズは動いてジャブ、ワン・ツーをヒット。

4回、ヒッチンズはジャブを伸ばし、打って出るカンボソスJrに右ストレートを打ち下ろす。終盤にはワン・ツーをヒット。5回、カンボソスJrが仕掛けるが、ヒッチンズは下がらなくなり、右ストレート、左フックを打ち込む。ラスト1分、ヒッチンズの左ボディでカンボソスJrは動きが止まり後退。ヒッチンズはすかさず右ストレートからの連打でカンボソスJrを追い込んだ。

6回、ヒッチンズがプレスを掛けジャブ、そして打ち下ろしの右ストレート。接近戦では左アッパーを突きあげた。7回、カンボソスJrの動きを読み切ったヒッチンズは、右ストレートを狙い、ジャブ、左フックを打ち分け、終盤は左ボディをヒット。

8回、すっかり余裕を持ったヒッチンズは接近戦で左アッパー、左ボディ。相変わらずジャブも良く伸び、カンボソスJrは突破口を見出せなずジリ貧状態。プレスを掛けるヒッチンズが右打ち下ろしから強烈な左ボディを叩き込むと、カンボソスJrはキャンバスへ落下。

Richardson Hitchins_George Kambosos Jr

苦悩の表情を浮かべ立ち上がったが、ダメージは明白でマイケル・グリフィン(カナダ)主審は試合をストップ。カンボソスJrはワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦と同じく、ボディブローで敗れ去り、ヒッチンズが圧勝で初防衛に成功した。