IBFクルーザー級王者オペタイア ”自信のKO防衛!” 10戦9KOニーカ に4回KO勝利

1月8日にオーストラリア・ゴールドコーストのゴールドコースト・コンベンションセンターで開催された、IBF世界クルーザー級タイトルマッチ。王者ジェイ・オペタイア(豪)=26戦全勝(20KO)=に、東京五輪銅メダリストで同級10位にランクアされるデヴィッド・ニーカ(ニュージーランド)=10戦全勝(9KO)=が挑んだ一戦は、オペタイアが第4ラウンド2分17秒KO勝ち。

強打のサウスポー、オペタイアに、10連勝の勢いを駆ってニーカが挑んだ一戦は、初回からオペタイアがプレスを掛け前進。ニーカに接近し、左右フックを叩きつける。ニーカはブロックしながらスイッチを織り交ぜ、距離を取り反撃の機会を伺う。

2回もオペタイが圧力を掛け前進しニーカを追う。接近戦で右アッパーを突き上げ、右フックから左強打を振り抜き、自信満々のKO狙い。しかしラウンド終盤、ニーカの左フックから右を受けると、クリンチに逃げた。

3回、出て来るオペタイアに対し、ニーカも打撃戦に応じる。しかし、続く第4ラウンド、距離を詰めて出たオペタイアの右アッパーが決まるとニーカはダウン。ここは立ち上がり再開に応じたが、オペタイアの追撃は鋭く、守勢となったニーカに左右フックを叩きつけると、ニーカは再びキャンバスへ落下。デイヴィッド・フィールズ(米)主審はここで試合をストップ。

オペタイアが世界王者の自信を見せつけ、五輪銅メダリストを粉砕。プロとアマの違いを見せつけたような試合運びで、2度目の防衛に成功した。

当初、オペタイアは同級1位の指名挑戦者フセイン・シンカラ(ドイツ/トルコ在住)=22戦全勝(18KO)=の挑戦を受ける事が決まっていたが、12月に入りシンカラが足首を骨折。全治3ヶ月と診断され、王座挑戦を断念。変わってニーカが挑戦者に選ばれていた。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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