IBFは前WBO世界スーパーウェルター級王者で同級4位にランクされるティム・チュー(オーストラリア)=24勝(17KO)1敗=と、同級王者バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=22戦全勝(16KO)=の対戦を指令。交渉期間は9月5日(日本時間6日)までとなっている。
ムルタザリエフは4月6日(日本時間7日)にドイツ・ベルリンのシュタットハレ・ファルカンゼーで行われた、IBF世界スーパーウェルター級王座決定戦で、元WBA王者で同級2位にランクされていたジャック・クルカイ(ドイツ)=33勝(14KO)5敗=を、11回TKOで破り王座を獲得。ワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクらと同じく、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)によってマネージメントされている。
3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=にスプリットの判定で敗れ王座を失ったチューは、9月22日にオーストラリアで、同級3位(1、2位は空位)エリクソン・ルビン(米)=26勝(18KO)2敗=との挑戦者決定戦開催が発表されていたが、これはキャンセル。ワンクッションおかずに世界王座奪還のチャンスが巡って来た。
ムルタザリエフをマネージメントするクリマスは、「オーストラリアでの対戦はない。米国開催がベスト。そうでなければサウジアラビアで行われるだろう」とコメントしていたが、IBFから対戦を指令された事によりどう動くか。今後に注目。