IBFは世界バンタム級3位(1、2位は空位)ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=16戦全勝(10KO)=と、5位ランディ・ギーケ(南アフリカ)=16勝(8KO)1敗1分=による王座決定戦を正式に指令。最近になりギーケと契約を締結した南アフリカのチャンピオンメーカー、ノー・ダウト・マネジメントのコリン・ネイサンは、即座にギーケの準備が整っている事をIBFに報告。

南アフリカのチャンピオンメーカーで、ビジネスにも精通するネイサンは、9月14日に名古屋のIGアリーナで行われた井上vsアフマダリエフを観戦に来日。その後はTEIKENプロモーションの本田明彦代表、MP・プロモーションのショーン・ギボンズ社長らと、ミーティングを重ね帰国している。

「こうなるだろうと予想していたよ。日本へ出発する前にランディから(契約したいと)連絡があったんだ。本当に『休暇』に行ったかどうかは、自分でも確信が持てないよ」とネイサンは笑みを浮かべ、「ボクシングでは知識だけでなく、人脈がものを言うこともあるんだ」と、やや有頂天になり喜びを語った。

Colin Nathan & Naoya Inoue

「この知らせを待ち望んでいた。世界タイトルを懸けて戦えることに胸が躍る」(ギーケ)

「今はランディのために最善の条件と契約を獲得すべく、並々ならぬ努力を続けるつもりだ」といネイサンだが、既に日本滞在中にレイエスをプロモートするギボンスと接触しており、大筋に付い手は同意されているものと思われる。

ネイサンが最近契約したもう一人のボクサー。IBF世界ライトフライ級4位ムプメレロ・チャバララ(南アフリカ)=11勝(5KO)1敗=は、11月22日(日本時間23日)にメキシコ・エルモシージョで開催されるMPプロモーション興行で、同級3位(1、2位は空位)セルヒオ・メンドーサ・コルドバ(メキシコ)=26戦全勝(22KO)=と、同級王者タノンサック・シムスリ(タイ)=39勝(34KO)1敗=への挑戦権を賭けて対戦する事が決定済。

レイエスvsギーケも、ここに組み込まれる可能性も十分ありそうで、今後の動向が注目されます。