IBF世界バンタム級5位ランディ・ギーケ(南アフリカ)=16勝(8KO)1敗1分=は、南アフリカのチャンピオンメーカーで、トレーナー以外にもマネージメント、マッチメイク、プロモートにも携わる実力者コリン・ネイサンのノー・ダウト・マネジメントとプロモーション契約を締結。
30歳のギーケは、「私は年を取りました。時間は私を待ってはくれません。私には家族がいる。私がノー・ダウトに入りたいと思ったのは、世界タイトルのために戦いたいからです。彼(ネイサン)ならそれを実現できると思っているし、あとは私次第だ。私は幸せです」と、喜びをあらわにしている。
ネイサンは、「2週間前、中谷・”ビッグバン”・潤人がWBCとIBFの世界バンタム級タイトルを返上したことで、空位となったベルトを争う一流選手の道が開けた」と語り、ギーケの世界戦出場を示唆。

プメレレ・カフ、シベナティ・ノンティンガ、レラト・ドラミニ、モルティ・ムタラネらを育て、豊富な日本人選手との対戦経験を持つネイサンは、マッチメイク、プロモートのビジネス分野でも力を発揮。9月14日に名古屋のIGアリーナで行われた井上vsアフマダリエフを観戦に来日。その後はTEIKENプロモーションの本田明彦代表、MP・プロモーションのショーン・ギボンズ社長らとミーティングを重ね帰国していた。
IBF世界バンタム級王座の決定戦は、同級3位(1、2位は空位)ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=16戦全勝(10KO)=と対戦する権利があった井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手が、11月24日にトヨタ・アリーナ東京で、那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手とのWBC世界同級王座決定戦に臨む事が決まり出場を辞退。
同級5位ギーケにそのチャンスが回って来たが、一連の流れを見ると12月に日本開催と見るのが妥当だろう。