12月13日(日本時間14日)にメキシコシティのグスタボ・マデロ市庁舎講堂で開催されたIBF世界バンタム級王座決定戦は、同級3位(1、2位は空位)ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=17戦全勝(11KO)=が、同級4位ランディ・ギーケ(南アフリカ)=16勝(8KO)2敗1分=に7回TKO勝ちで新王者となったが、試合後、早すぎたストップにギーケ陣営は激怒。
試合はサウスポーのレイエスが、打ってはサイドへ動く軽快なボクシングで、右強打を狙うギーケに対しポイントリードで7回を迎え、レイエスがギーケをコーナーに追い込み連打。ギーケは決定打を貰っておらずガードを上げ、固いブロックから反撃のチャンスを伺う姿勢だったが、アルフレド・ウルズキエタ(メキシコ)主審は唐突に試合をストップ。

ストップ直後、ギーケ陣営は「ノー」の声を発し早すぎるストップに抗議したが裁定は覆るべきもない。しかし試合翌日、ギーケをサポートするノー・ダウト・マネジメントのコリン・ネイサンは、試合をプロモートしたBXSTRS・プロモーションCEOのフアン・カルロス・トーレスと会談。
ネイサンの「試合ストップのタイミンギは早すぎて妥当ではなかった。再戦が必用だ」という言葉に応じたトーレスは、両選手の再戦に同意。ネイサンは来年5月までに、メキシコでギーケとレイエスの再戦を実現させる考えを明らかにしている。
ストップのタイミングは確かに早かったと思われるが、両陣営が異例の再戦同意に達した事を受け、IBFがどう裁定するかが注目されます。
