10月19日(日本時間20日)、ドイツ・ベルリン郊外、ファルケンセのシュタンツァーレで開催された、アゴン・スポーツ&クック・ボクシング興行。メインのIBF世界スーパーミドル級王座決定戦。同級1位ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=22戦全勝(9KO)=と、同級2位ウラジール・シシュキン(ロシア / 米・フロリダ州在住)=16戦全勝(10KO)=の一戦は、スカルが判定勝ちで新王者。スコアは116-113、116-112、115-113の3-0。
試合はジャブを突き、右ストレートに繋げ前進するシシュキンに対し、待機戦法のスカルは右ストレートをカウンター。終始、攻勢を取ったシシュキンは中盤を押さえたが、終盤、スカルは右カウンターを有効に決め、地元リングでの戴冠に成功した。
サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=の後継王者となった32歳のスカルは、2016年11月にアルゼンチンでプロデビューを果たし、2021年2月からドイツのアルゴ・スポーツと契約。2022年7月2日(日本時間3日)にドイツ・エルディングのシュタットベルケ・アリーナで、エフゲニー・シュベデンコ(ロシア)=16勝(7KO)2敗1分=を12回判定で破り、カネロへの挑戦権を獲得していた。
IBF世界同級ランキングは、3位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=、4位にディエゴ・パチェコ(米)=22戦全勝(18KO)=、5位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=43勝(34KO)1敗=、6位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=23戦全勝(20KO)=と、パワーを兼ね備えた実力者が顔を揃えており、新王者スカルは初防衛戦で誰と戦っても厳しい戦いとなりそう。