8月19日(日本時間20日)に予定されていた、IBF世界スーパーウェルター級王者バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=23戦全勝(17KO)=と、同級1位エリクソン・ルビン(米)=27勝(19KO)2敗=による指名戦入札は中止となった。
原因は明らかにされていないが、ルビンが辞退した事は明らかで、ルビンははWBC世界同級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=と、10月18日(日本時間19日)に米国で開催されるDAZN放映のゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のメインイベントで対戦する方向で、交渉は最終調整入っていると伝えられている。
ムルタザリエフへの挑戦を断念したルビンは、IBFランキング1位は没収され、IBFの規則により最低6ヶ月間はIBFが承認するタイトル戦には出場できない事になる。
指名挑戦者ルビンとの試合が事実上消滅したムルタザリエフは、昨年10月19日(日本時間20日)に米・フロリダ州オーランドのカリブ・ロワイヤルで行われた初防衛戦で、元WBO世界同級王者ティム・チュー(オーストラリア)=25勝(18KO)3敗=から4度のダウンを奪い、第3ラウンド1分55秒TKO勝ち。しかし、チューを圧倒したあまりの強さぶりに挑戦を希望する者がなく、試合枯れ状態が続いている。

現在のIBFランキングは2位は空位で3位ジョシュ・ケリー(英)=17勝(9KO)1敗1分=、4位カラム・ウォルシュ(アイルランド)=14戦全勝(11KO)=となっているが、ウォルシュは9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスで開催されるカネロvsクロフォードのアンダーカードで、フェルナンド・バルガス(米)=17戦全勝(15KO)=との対戦が決定済。
今後、IBFが新たな指名戦をどう決定するか注目されるが、ムルタザリエフがV2戦のリングに上がるまでは、しばらく時間がかかりそう。
WBO4位チュハジアンvs14戦13勝マファウアド
IBF世界ウェルター級王座を保持していたジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=34勝(30KO)無敗1NC=と2度対戦。いずれも判定まで粘っている、WBOインターナショナル・ウェルター級王者で世界同級4位、WBC9位にランクされるカレン・チュハジアン(ウクライナ)=25勝(13KO)3敗=は、保持する王座を賭けて10月11日(日本時間12日)にラトビア・リガで、WBOラテン同級王者ジョエル・マファウアド(アルゼンチン)=13勝(5KO)1敗=と対戦が決定。