IBF世界ウェルター級王者ルイス・クロッカー(英)=22戦全勝(11KO)=に、同級2位(1位は空位)リアム・パロ(オーストラリア)=26勝(15KO)1敗=が挑む指名戦は、3月5日にオーストラリアで開催されるとの通知が、プロモーターのノーリミット・ボクシング・プロモーションから届いたことをエディ・ハーンが明らかにした。
この指名戦は2月3日(日本時間4日)に行われた入札で、パロ擁するオーストラリアのノーリミット・ボクシング・プロモーションが、115万2千ドル(約1億7960万円)で、クロッカーと契約するマッチルーム・ボクシングの112万5千ドル(約1億7540万円)を押さえ興行権を落札。入札終了後、短期間での試合開催となった。
オーストラリアのボクシング史上最高額となった入札価格で落札された興行には、ノーリミット・ボクシング・プロモーションと契約するビッグスター、元WBO世界スーパーウェルター級王者で、WBO世界同級2位、WBC7位、IBF9位にランクされるティム・チュー(オーストラリア)=26勝(18KO)3敗=の出場も噂されている。

昨年7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのMGMグランドで行われた、WBC世界スーパーウェルター級王者セバスチャン・フンドラ(米)=22勝(14KO)1敗1分=との約1年4ヶ月ぶりの再戦で、7回終了棄権によるTKO負けで世界王座返り咲きならなかったチューは、チームを大幅に更新。世界王者を22人手がけたキューバ出身の名伯楽ペドロ・ディアスをトレーナーに迎え入れた。
そして昨年12月17日にオーストラリア・シドニーで行われた再起戦では、19戦無敗=18勝(15KO)無敗1分=のアンソニー・ベラスケス(米)に10回フルマークの判定勝ち。再起戦を安定したボクシングで勝利したチューには、今春のリング復帰が具体化しつつある元WBC、IBF&WBAスーパー・ウェルター級王者エロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=との対戦話が浮上。
チューはコンスタントに戦い続ける必要があるというノーリミット・ボクシングのCEOマット・ローズは、オーストラリアでチューとスペンスJrの対戦を実現させたいと話し、交渉が進んでいる事を示唆。その時期は4月になるとしていたが、ここで実現するのかという期待も十分。

スペンスJrは2023年7月29日(日本時間30日)に米・ラスベガスのT・モバイル・アリーナで、テレンス・クロフォード(米)=42戦全勝(31KO)=に9回TKOで敗れ世界王座から陥落。契約にある再戦条項により再戦を目指したが、右目白内障の手術を受ける事になりこれを断念。
以来ブランクを作っているが、昨年10月に復帰戦でフンドラの持つ王座への挑戦話が浮上。最初、10月とされていたスケジュールは今年1月25日(日本時間26日)に米・テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアム、または同州フリスコのフォード・センターでの開催へ向け、最終調整に入っている事が伝えられていた。
しかし、フンドラは3月28日(日本時間29日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、元WBC世界ウェルター級&WBAスーパー王者で、WBC世界同級3位にランクされるキース・サーマン(米)=31勝(23KO)1敗1NC=の挑戦を受ける事が決定。
スペンスJrはジムでのトレーニングを続けており、リング復帰へ向けての準備は万端。他に名前が上がっていた対戦相手候補は消え去り、チューに的が絞られている。
