1月2日(日本時間3日)に米・ニュージャージー州スプリングフィールドのIBF本部で予定されていた、IBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦。同級3位リチャードソン・ヒッチンズ(米)=17戦全勝(7KO)=と、同級4位ジャック・カテロール(英)=28勝(13KO)1敗=戦の入札は、両陣営からの申し出により1月11日(日本時間12日)まで延期された。
王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)=20勝(20KO)1敗=への挑戦権を賭けて戦う事を指令されている両選手は、いずれもエディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングによりプロモートされており、すんなりと対戦が決まるかと思われていたが、最近になりハーンは、カテロールと元4団体統一王者ジョシュ・テイラー(英)=19勝(13KO)3敗=の再戦実現へ向け動き出し、既にオファーを提出。今春の開催を目指していると伝えられている。
昨年9月23日(日本時間24日)に米・フロリダ州オーランドで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインで、豊富なキャリアを持つホセ・セペダ(米)=36勝(27KO)4敗2NC=を12回判定に破ったヒッチンズは、3月のリング復帰を計画。IBF挑戦者決定戦へ出場する可能性もあるが、WBCでは2位、WBOでも3位にランクされており、入札までの動向が注目される。
また同日は、ジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=の王座返上により空位となった、IBF世界スーパーウェルター級の新王者を決める決定戦。同級1位バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=21戦全勝(15KO)=と、元WBA王者で同級2位のジャック・クルカイ(ドイツ)=33勝(14KO)4敗=戦の入札も行われる。
両陣営は共に王座決定戦となった場合、対戦する意思がある事を以前から表明していたが、昨年12月29日(日本時間30日)の交渉期限までに対戦同意に至らなかった。約4年間指名挑戦権を保持し、待たされ続けて来たムルタザリエフは、敬虔なイスラム教徒である為、3月10日から4月8日まで行なわれるラマダン(断食月)前の3月9日までに、王座決定戦が開催される事を熱望している。