ジャニベック・アリムカヌウェvsアンドレイ・ミハイロヴィチ 「結果」 IBF&WBO世界ミドル級タイトルマッチ

10月4日、オーストラリア・シドニーのザ・スター・シドニーで開催された、IBF&WBO世界ミドル級タイトルマッチ。王者ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)=15戦全勝(10KO)=に、IBF世界同級3位(1,2位は空位)指名挑戦者でWBO4位にランクされるアンドレイ・ミハイロヴィチ(ニュージーランド)=21戦全勝(13KO)=が挑んだ一戦は、アリムカヌウェが9回2分45秒TKO勝ち。

試合は初回からサウスポーのアリムカヌウェが左強打を決め優位に立ち、第2ラウンドには左ストレートを決めてダウンを奪う。ここで止められてもおかしくなかったが、中村勝彦主審は試合を続行。すっかり余裕を持ったアリムカヌウェは、以後もミハイロビッチに付け入る隙を与えずラウンドを進めた。

力の差は明らかに見えた流れの中で、解説のサム・グッドマンは後半のアリムカヌウェのガス欠にチャンスが出てくるとしていたが、力量差は明らかで一方的な流れで迎えた第9ラウンド、アリムカヌウェの左アッパーを受けたミハイロビッチが腰砕けとなり、続く左ストレートを受けると、中村主審は即座に試合をストップした。

前日計量はアリムカヌウェが159.5ポンド、ミハイロビッチは159.9ポンドでパス。IBFルールにより実施された当日計量(リミット172ポンド)はアリムカヌウェが171.7ポンド、ミハイロビッチは169.2ポンドでクリア。IBFの当日計量は統一王座防衛戦では実施されないが、この試合は10月1日までIBFタイトルのみがかけられる試合として承認され、WBOがタイトル戦として承認するのが遅れたために行われた。これに対し、アリムカヌウェ陣営は不快感をあらわにしていた。

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金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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