8月21日(日本時間22日)、米・フロリダ州プラントシティのProBox・TV・イベントセンターで開催された、元IBF世界スーパーウェルター級&WBAスーパー王者同士のサバイバル戦。33歳のジャレッド・ハード(米)=25勝(17KO)3敗=と、29歳のジェイソン・ロサリオ(ドミニカ)=24勝(18KO)4敗1分=のミドル級10回戦は、引き分けに終わった。

ジャブの差し合いからスタートした試合は、ロサリオがジワリ追いハードが迎え撃つ展開。序盤戦はハードのパワーパンチが上回り、中盤からは両者接近戦でボディを打ち合い、右を叩きつけ合った。6回、ロサリオが手数を増やしハードを追う。7回、ハードの右があったがロサリオも打ち返す。

終盤戦、ハードは下がりながらも強い右をヒットするが、前に出るロサリオはジャブから右ストレート、左フックを上下に打ち分け手数で上回る。最終ラウンドも、ロサリオがジャブを突き右で追い、ハードが迎え撃つ流れで試合終了ゴング。

両選手共に勝利ポーズを示したが、ジャッジのスコアは96‐94ハード、96‐94ロサリオと、95-95で引き分け。しかし、両選手共に王者時代のスピード、切れはなく、決め手を欠いた。再浮上を賭けてのサバイバル戦だったが、もう一度世界戦線で戦う事は厳しいと思える内容だった。