JBC オラスクアガ V1戦 「TKO勝利に変更!」 vsゴンサレス WBO世界フライ級タイトル戦

10月14日に東京・有明アリーナで行われた、WBO世界フライ級タイトルマッチ。王者アンソニー・オラスクアガ(米)=8勝(6KO)1敗=に、前WBO世界ライトフライ級王者で同級1位にランクされるジョナサン・”ボンバ”・ゴンサレス(プエルトリコ)=28勝(14KO)4敗1分1NC=が挑んだ指名戦は、初回2分25秒無判定とされていたが、JBCは24日付けで試合結果をオラスクアガのTKO勝ちに変更した事をWBOに上申した。

JBCがフランシスコ・バルカッセルWBO会長に充てた書蘭によると、第1ラウンド、偶発的なヘッドバッティングにより、ゴンザレスの左目上がカットされた。ドクターはレフェリーに負傷は問題なく、試合続行可能であることを告げたため、レフェリーは試合を続行した。

しかし、約25秒後。ゴンザレスが「目が見えない」と言ったため、レフェリーはゴンザレスが試合をやめるつもりだと判断。ゴンザレスのTKO負けを決定し、リングアナウンサーに通告した。

この試合の立会人で地元コミッション代表の安河内は、この試合を無判定にするよう勧告した。そのため、この試合は無判定として発表された。

結論

レフェリーは試合を止める唯一の権限を持っており、レフェリーはゴンザレスが試合を放棄したと主張している。従って、この試合の結果は無判定からゴンザレスのTKO負けに変更された事をお知らせ致します。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

試合後、オラスクアガ陣営もWBOに対し、無判定からTKO勝利への裁定変更を願い出ていた。一方のゴンサレスは地元メディアに対し、「14週間ハードワークして体重も増やしたのに、ヘッドバットで試合が終わるなんて複雑な気分だ。 血が目に入り、グローブで拭おうとしても、片目で戦うことはできなかった。自分を犠牲にしたし、コンディションは万全だった。あのラウンドを支配していたことも理解している。 スポーツではこういうこともある。 片目で戦争はできない」とのコメントを残していた。

試合裁定が変更になった後、両者の再戦がどう取り扱われるかは、今月28日(日本時間29日)からプエルトリコで開催されるWBO総会で決議される事になる。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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