ジャーメル・チャーロvsバカラン・ムルタザリエフ 「交渉進展なし!」 IBF世界スーパーウェルター級指名戦

IBFが対戦を指令した世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=と、同級1位バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=21戦全勝(15KO)=の指名戦は、11月9日(日本時間10日)の交渉期限を前に、交渉が行われている様子もなく時間が経過している。

チャーロは4団体統一世界同級王者として、9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=60勝(39KO)2敗1分=に挑んだが、リングに上がった時点でWBO王座は剥奪され、試合でも良い所なく12回大差の判定負け。

チャーロは敗戦直後のリング上で、次は4団体統一世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)との対戦を口にしたが、クロフォードはこの試合でのチャーロのパフォーマンスに失望し、自分の対戦相手候補リストからチャーロが外れた事を明らかにしている。

一方、ワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクらと同じく、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)によってマネージメントされるムルタザリエフは、2019年11月2日(日本時間3日)に、米・ラスベガスで行われたIBF指名挑戦者決定戦で、ホルヘ・フォルテア(スペイン)=24勝(9KO)3敗1分=に12回判定勝ちして王座への挑戦権を獲得。

以後、チャーロとの対戦を指令された事もあったが、チャーロ側の都合が優先され、指名挑戦は実現しないまま約4年が経過している。交渉期限が過ぎれば入札となるが、落札額はそれほど高額にはならないと見られ、チャーロがムルタザリエフと戦わない場合、王座は剥奪される可能性が高いと見られる。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

This website uses cookies.